2024年8月19日 09:00
Electro Voice(エレクトロボイス)は、エレクトロボイス・マニュファクチャリング社のオーディオブランドである。
いまだにアメリカンスピーカー御三家と言えば、「JBL」・「アルテック」・「エレクトロボイス」としてあまりにも有名なPA向けスピーカーの大御所である。
1927年、アル・カーンとルー・バウロスの2人のエンジニアによってラジオエンジニア社が設立され、ラジオの修理を祖業とする。
1930年、フットボールの監督から練習で選手に指令を出すのに大きな声で遠くまで届く機械が欲しいと言われ製作したのがきっかけでPA用のシステムを手掛けるようになる。
尚、この機械が現在のメガホン型の電気拡声器のルーツとなったことは容易に想像できる。
これをきっかけに、社名をエレクトロボイス・マニュファクチャリングと変更する。
1934年、現在でもマイクロホンに使われているハムバッキングコイルを考案し、これがきっかけで会社は急成長を遂げる。
1946年、第二次世界大戦終焉と同時にスピーカーの製造を行うようになる、これが現在のエレクトロボイスの事実上の誕生となる。
以後、大型スピーカーユニットやドライバーホーンを特徴としたPA用のスピーカーで一躍世界ブランドに伸し上がる。
アメリカのロックカフェではエレクトロボイスが圧倒的なシェアを握っている。
ロックミュージシャンはエレクトロボイス、ジャズミュージシャンはJBLというようにPAスピーカー業界を二分している感がある。
ホームユースでは時々小型のスピーカーを出す事もあるが、これはロックミュージシャンが録音を家に帰りモニタリングするニーズに合わせての事である。