2024年3月11日 09:00
TEAC(ティアック)は、ティアック株式会社のオーディオ製品のブランドである。
1953年、東京武蔵野市で東京テレビ音響株式会社として創立し、1962年にティアックオーディオ株式会社と改名する。
1956年に、東京テレビ音響株式会社の子会社として東京電機音響株式会社を創設し、1962年にティアック株式会社と改名する。
1964年に、上記両社は合併し、現在のティアック株式会社が誕生する。
祖業事業としては、各種計測機や計測システムであったが、62年ごろからオーディオ事業に進出し、祖業の計測器事業は1964年の合併時期に分社化しオーディオ専業メーカーに生まれ変わる。
オーディオ製品での実績は、祖業の計測器技術を生かしたオープンリールデッキやカセットテープデッキが有名で、安定したモータードライブ技術を基にレコードプレーヤーのターンテーブルなども手掛ける。
90年代に起きたオーディオ氷河期を自助努力で乗り越え、2000年以降は独特のデザインに独自技術を詰め込んだデジタルアンプやデジタルオーディオ機器なども手掛けている。
昔からティアック=技術の塊的なイメージが強く、デザインも工業デザイン的な斬新なデザインが多く、オーディオマニアの中でも理工系のマニアには特に支持されている。
現在のアンプなどのデザインを見ても、「まるで計測機のようでゾクゾクする」という個性的なファンも多い。
スピーカー製品は、一時期タンノイの代理店を行っていた経緯もあり、同軸2ウェイユニットを使った小型スピーカーシステムを誕生させるなどファンを驚かせる話題性もある。
オーディオ業界にあって常にイマイチの存在感ではあるが、ユニークな製品を創出する姿勢は高く評価されている。
高音質デジタルアンプ部門ではリーディングカンパニー的存在で、近い将来デジタルオーディオ全盛期に更に高く評価されるブランドとなる可能性が高い。