Technics(テクニクス)/Panasonic(パナソニック)
2024年3月 7日 09:00
Technics(テクニクス)は、パナソニック株式会社(旧松下電器産業株式会社)のオーディオ部門のブランドである。
1965年にSB-1204に初めて「Technics-1」という製品ブランドが用いられ、その後オーディオ製品に用いられるようになる。
尚、2010年にTechnicsブランドの製品製造は打ち切られるが、2014年に再開している。
オーディオ業界にあって、多数のオーディオ専業メーカーとの競合を避け、大衆オーディオ機器に注力し一応の成功を収めた。
1970年代~80年代までは、高級ハイエンド製品も出しており、スピーカーシステムやアンプにおいて名機も多数創出している。
また、この時期はスピーカーユニットのメーカーとしてフォステクスとコーラルと三大スピーカーユニットメーカーとしてDIYオーディオファンに支持された時期もある。
尚、1988年頃から大衆オーディオ部門は徐々に同社のPanasonicブランドへ引き継がれていく事になる。
1989年以降は、ハイファイオーディオ製品もロエントリークラス~ミドルクラスはPanasonic、高級ハイエンド製品はTechnicsというように2つのブランドを使い分ける戦略に移行する。
また、その後のデジタルオーディオやポータブルオーディオなどの製品もPanasonicブランドで出している。
ハイファイオーディオブームが徐々に復活を見せる2015年にはTechnicsブランドも復活し、ファンも期待を持って見守っている。
尚、ニューヨーク近代美術館に世界初のフルオートマチックレコードプレイヤーSL-10とユニークなWホーンスピーカーシステムSST-1(ドライブユニットSST-40WT)が展示されている。
どちらもSFの世界に登場するような斬新なデザインと機能で、まるでロボットを彷彿させます。
時代背景を考えればオーディオが出始めた時代であり、これが一般市場に投入された製品なのだから世界中が驚いたのは当然です。
勿論、当時雑誌で見た私は、もう欲しいを飛び越して別世界の物だと自分に言い聞かせるしかありませんでした。