2024年3月14日 09:00
JVC(ジェーブイシー)は、株式会社JVCケンウッドのオーディオブランドの一つである。
元々は株式会社日本ビクターが持つブランドであったが、日本ビクターが松下グループ(現パナソニック)から離脱し、2008年に株式会社ケンウッドと資本提携し、両社の持株会社である株式会社JVCケンウッドを創設し同社のブランドに移行した。
日本ビクターとしては、1929年にアメリカのビクターがRCAに統合されたのをきっかけに、1931年より日本において蓄音機の工場が稼働し、これが事実上の日本ビクターの祖業となる。
日本オーディオ界においては戦前からの最も古いメーカーという事になり、あらゆるオーディオ製品を創出してきている。
1945年の終戦後に株式会社日本ビクターに社名変更し、RCAとの交渉を通じて日本における独自路線を歩むことになる。
1954年には、松下グループの資本傘下に入りレコードプレーヤーやテープレコーダーなどの製品を創出する。
本格的な民間向けのオーディオ製品を創出し出すのは1970年代に入ってからで、コンポーネントステレオセットや本格的スピーカーシステムでオーディオブランドを確立して行く。
名スピーカーSX-7はこの頃に発売され、SXシリーズ(SX-7、SX-5、SX-3)は空前の大ヒット&ロングセラーとなる。
その後、VHS方式のビデオデッキでもブランド力を上げていく。
低迷期は有ったものの、オーディオ氷河期を乗り越え90年代からのミニコンポ時代にはオンキョー、ケンウッド、デノンと共にオーディオ界に君臨する。
近年では、ウッドコーンを使った小型スピーカーが空前のヒットとなり、単体としてもミニコンポとしても再びJVCブランドが注目されている。
そんな中でのケンウッドとの資本参加、2つの強力なブランドを持つ株式会社JVCケンウッドは今後益々目が離せない。