2024年12月 2日 10:00
1年も着ていない服を大事に保管しておいても多分着ることはないでしょう、他にも一度使わなくなったものは存在すら忘れてしまってほとんど使われることもありません、多くのビジネスにも同じことが言えます、例えば収集したサービスや商品の資料の多くは年末に捨てることになります。
何時か何かに使えるかもという「とりあえず保管しておく思考」、それは多くの場合に幻想にすぎないことを40年の経営経験で学んできました、ここで不要なものを取っておくデメリットを考えたことがあるでしょうか?
一番のデメリットは使われないものを何かの拍子に目にした瞬間に蘇る記憶です、これに現在新たに生まれた思考が囚われることがあるのです、もう一つはその保存スペースの問題があります、引き出しやクローゼットなどの多くの保管場所を取られてしまいます。
人間には処理能力のリミットという限界点があります、例えば人付き合いのリミットは同時期に最大20人が限界という説があります、つまり新しい付き合いが始まれば誰かがはじき出されてしまうことになります。
事業推進等に関すれば同時に最大4つという説があります、つまりこれもそれ以上の何かを始めれば何かがアイドリング状態になるということです、百戦錬磨の経験者はこのリミットを正確に読んでおり幾つかの集中する事業以外を事前にアイドリング状態にしておき優先する事業に思考とリソースを投下します。
何事も自身の能力や器を知って欲張らないこと、それよりも優先すべき人や事項にパワーをかけたほうが効率的です、そして多くの付き合いや事業を同時並行させる術を身に着けることです。
それを可能にする術が組織行動という魔法のシステムなのです、つまり自身の分身を多数作る以外にないのです、私は起業する人に「一人前の経営者になりたいのならアルバイトでもいいから従業員を雇うこと」だと言います、「誰かの生活を担っている」というプレッシャーが経営者思考を磨きより効率良い経営思考を身につけることができるのです。