2024年12月31日 09:00
オーガニック野菜を作るには土壌から作るところが最も重要だという事を各種の情報を精査して解ってきました、オーガニックは土作りが基本でこれに通常は数年かかるといいます。
よく行われる方法としてアルカリ性の灰を撒いたり腐葉土や鶏糞を混ぜたりするのですが、こちらは中性で冨栄養な土を作るための施策であり水はけの良さやバクテリアを安定させることはできません。
これ以外に腐敗しづらい土を作る為に最近では乳酸菌などの土壌菌を積極的に使って土壌のバクテリア環境のバランスをとることなども行われるようになりました、そしてもう一つ重要な事があるのです、それはどんなに中性の冨栄養でバクテリア環境を整えても水はけが悪いもしくは水はけが良すぎると折角のバクテリアも死滅してしまいます。
バクテリアが繁殖するには空気が充分に土の中に存在し更には一定の水分を保てなくては窒息もしくは乾燥で死滅してしまいます、したがって水はけが良くて保水性のある土が重要になります。
その意味で土壌改良材は上記の3つのポイントを踏まえてワンセットで考える事が重要なのです、ここでもっとも忘れがちなのが最後の水はけと保水性のよい土作りです。
これをこれまでは腐葉土や枯れ草などを土に混ぜたりしていたのですが、これらは土作りの目的で投入したバクテリアによってあっという間に泥状態になり、年間を通して水はけが良く保水性が有る状態を保てなくなります。
春に種まきして夏以降に実を付けるナスなどの野菜などはこれらによって小さく堅い実になってしまうようです、これを一気に改善する方法は無いのでしょうか?
安くて1年以上水はけが良く保水性を保てる天年素材、手軽に手に入れば多くのオーガニック農家や家庭菜園を愉しむ人が救われます。
いろいろ調べて行くと観葉植物を鉢で育てる場合の土作りは結構あり、また水はけを良くし保水性を保つ素材も多くあります。
しかしこれらは野菜にはそのまま転用できません、コストが大幅にアップしてしまうからです、そんなとき何と偶然にも台湾の記事に大きなヒントを見つけました。
その素材は日本でも大量に栽培され加工の過程で廃棄され焼却処分されていく物でした、つまり原価はゼロ同然のものです。
ちなみに加工と聞いて想像するに易しいオカラや米ぬかなどではありません、オカラは食材として米ぬかはぬか床や菌床などとして有効に活用すべきだと思います。
廃棄する加工工場も処分代が浮き両者両得のものであり研究の価値が多いにありそうです、「人が欲しがらない物に価値を見出すことは大きな利益となる」とは兵法の極意です。
取り急ぎでベランダ菜園用に2年かけて作った土にこれを混ぜて実験してみました、この結果は夏場でも土の中が乾燥することが無く水はけも極めて良好です、ミニトマトとバジルで実験したところ肥料も何もしなくても虫は付かず1年前に栽培したものとは比べ物にならないほど大きく成長しました、これはなかなか使えます。
さて、こういった研究成果をどのようにしてビジネスにつなげるか、場所もいるし人手も要ります、高収入を期待しないで自身も愉しめるビジネスは高齢者にぴったりではないかと思うのですが如何でしょう?