2024年10月14日 08:00
火の話し-4
最後に「火」の科学、つまり「火」とは何なのかという話です。
「火」が発生する現象、これを「燃焼」といいます。
「燃焼」は一つの化学反応です、したがって化学式で表すことができるのです。
「燃焼」の科学は、その媒体(燃料)によって100通り以上も存在します。
最も簡単なものは、水素と酸素の反応によって起こる「燃焼」、また石油や木などの炭素と酸素との反応によって起こる「燃焼」ですが、それでも点火から始まって消化まで幾通りもの化学式が存在します。
また、マグネシウムやアルミニウムといった金属も酸素との反応によって「燃焼」します、花火はこの金属の燃焼で起こる「発色の火」を積極的に用いた産物です。
ここで、「燃焼」を簡単に説明しますと、「燃焼」には必ず燃える対象となる媒体、そして反応する酸素、そして一定の発火する「トリガー」(きっかけ:温度や火花など)とが必要であるということです。
逆にいえば、このうちの一つでも奪ってしまえば「火」は生まれる事も存在することもできません、つまり消滅するということです。
つまり「火」は単独では絶対に存在出来ないものなのです。
必ず燃えるための媒体、そして酸素(空気)、トリガーが揃って初めて「火」が存在できるということです。
<続く>