2024年10月 4日 08:00
火の話し-1
人類が最初に「火」を積極的に用いたのは約150万年前のホモ・サピエンスと言われています。
それは明らかに「火」を使って肉を焼いたり暖をとったりしていた痕跡が発見されたためで、それ以前にも使われていた可能性は発見されていないだけで極めて高いのではないかと考えられます。
当初は火山の噴火や雷などによる自然発火で起こる恐怖の対象であった「火」ですが、地球上に存在する人類だけがその焼け跡から「火」を使うことで植物や動物を美味しく食べる事ができ、暖や灯りに利用できる事を見出し利用する技術を獲得したのです。
また、人類が「火」を使うようになってから脳が急速に発達したという説を唱えている科学者も存在します。
その後、「火」を絶やさぬように火種を維持する方法を考え、「火」によって温かく美味しく食事ができることや、夜に天敵から身を守ることも学びました。
そして、たまたま「火」の回りの土が硬くなるのを見てそれを土器にすることを学び、そしてあらゆることに「火」を活用することを考えていったと想像できます。
これらの一連の「火」がもたらした結果によって、人類の脳への急速な発達は紛れもない事実として認めざるを得ないものであると思います。
<続く>