2024年9月27日 08:00
波の話し-4
話しは変わって、普段は何も意識しない「空気」ですが、ある時に忽然と意識させられる時があります。
たとえば、水に入ったときは呼吸できませんから「空気」の存在を意識します、みなさんは普段当たり前のように無意識に呼吸をしていますが、呼吸を意識させられると「空気」の存在が初めて表面化し認識させられるのです。
もう一つ自然に「空気」を意識させられるのが「風」ではないでしょうか?
「風」とは、「空気」の動きや振動です、「空気」の温度差や気圧差、そして地球の自転によって「空気」が移動します、これが「風」という現象です。
また、別の方向の「風」がぶつかると竜巻を起こします、さらに空気が暖まることによって上昇気流が生まれ、これが大きくなれば台風やハリケーンとなり地球上に猛威をふるいます。
このように、「空気」は動きや振動によって我々人間はその存在感をいやがおうにも意識させられる時があります。
また、「空気」の振動は音となって聞くことができます、動物の耳はこの空気の振動を内耳の蝸牛(かぎゅう)内にある知覚神経によって電気信号に変え、脳に運ばれて始めて音として認識されます。
音や会話の声、すべて空気がなければ聞くことはできません。
見えないが確実にそこに存在し、生命体が生きるためには不可欠な存在、そしてある瞬間にそれを猛烈に意識せざるを得なくなり恐怖感さえ覚える存在、それが空気という存在なのです。
つまり波の気質とは、まさにこの空気のような存在そのものなのです。
更に「波=空気」の気質は全ての気質に対して大きな影響力を与えます、つまり陰陽で言うと「陽極に在って陽の極限」という存在なのです。
「水」は、「波」無くしては生まれず淀み腐敗します。
「木」は、「波」無くしては生きることさえできません。
「火」は、「波」無くしては存在することさえできません。
「金」は、「波」無くしては存在感と価値を表示できません。
「土」は、「波」無くしては荒廃し雑草すら生えません。
<続く>