2024年11月29日 08:00
基礎理論-3(表面意識の「陰」)
表面意識は思考の視線を示し、「陰」の視線は「相手から自分」になります。
また、同時に影響の方向を示し、「陰」の人は他者から影響を受けやすいという特徴があります。
これらの思考の特徴的な行動は「共感」に現れます。
「共感」とは、自ら相手に価値観等を合わせる行為のように思われがちですが、正確にはまったく逆の行動を言います。
「共感」とは、相手が望むように自らの立場を無意識のうちに相手に合わせてしまう事を言うのです。
例えば、リーダー的な人には補佐や後方支援の役割を、逆に補佐的な人にはリーダーとしての役割を演じる事ができるのです。
また、他者のアイデアやコンテンツなどにも影響されやすく、場合によっては自分の物として意識せずにちゃっかり使ってしまうようなこともあります。
こういったところで人間関係上のトラブルに巻き込まれやすいので、特に対人関係には気を遣う必要があります。
また、影響の方向が自分に対して向いている為に、若い時には小説やアニメなどの主人公に成りきってしまったり、思考や性格そのものも変わってしまうということも起きます。
また、常に意識してしまうのが他者の目や考えです、したがって自分をなかなか素直に出す事ができないことで悩みを抱える人もいます。
自立した大人の表面意識が「陰」の人は、忖度(そんたく)ができ周囲に気を遣うことも自然にできる為に組織では重宝されます。
また他者の意見を纏める事もできるので、組織を大きくする時にはグループの要となります。