2024年12月27日 08:00
基礎理論-7(心理ロジック「陽陰」)
心理ロジック「陽陰」は、潜在意識が「陽」で表面意識は「陰」です。
潜在意識は思考の視点を示し、「陽」の視点は「自分」になります。
表面意識は思考の視線を示し、「陰」の視線は「相手から自分」になります。
また、同時に影響の方向を示し、「陰」の人は他者からの影響を受けやすいという特徴があります。
これらが組み合わされた心理ロジック「陽陰」は、いったいどのような性格として表面化するのでしょうか。
潜在意識には「自分」という存在があります、しかし表面意識には「自分」という存在がありません。
したがって内面的には自己主張したくても、その表面的な結果においては責任逃れをしてしまう待ちの姿勢となってしまいます。
これは、気持ち的には前向きに考えているにも関らず、周囲からは何事にも指示を受けなければ行動しない消極的な人と受け止められてしまい、自分の気持とは裏腹な結果に大きな葛藤を覚える事もあります。
それを回避する目的で、他者とは常に一定の距離を保とうとし、自分だけは安全地帯を確保しようとする狭い思考に陥る人もいます。
ただ、これは若いときだけであり、年齢を増すごとに本来の「陽陰」の心理ロジックに戻っていきます。
心理ロジック「陽陰」の人は、自分の中に厳格な厳しさを抱えていますが、表面的にはお人好しな行動をとってしまいます。
これは時として、親しくなるにつれ相手から二面性を突かれ期待を裏切られたと思われる事もあり、本意ではない結果に自分に失望することもあるでしょう。
また、他者から「いつも攻められている」と思い込むと強い被害妄想に陥ったり強迫観念を覚える人もいます。
でも、これも時間の問題です、自分を変えずに一環とした方針を貫く事で本当に信頼できる人との縁を結ぶことができます。
更に、心理ロジックはもう一つの側面を持ちます。
それは、「本音」と「建前」という存在です。
心理ロジック「陽陰」は、潜在意識は「陽」の「本音」ですが、表面意識は「陰」の「建前」となり、内面的には精神的バランスが取れていますが、表面的には特に他者が絡む事で気持ちのバランスが取りずらいと言えます。
この傾向は、他者を意識して他者が自分に何をしてくれるのかという見方で他者と接してしまうことに現れます。
また、自分にとってその人の存在が価値が有るのか否かと見極めてしまうような自己都合での依存的発想になることもあります。
逆に、内面的な厳格さと表面的な優しさとの葛藤を素直に受け入れられれば、他者の足りないところをカバーできる最強のパートナーになれます。
最後に、心理ロジック「陽陰」の人の最大の特徴は「他者や社会から求められている」という自己顕示に現れます。
この傾向が強く表面化すると、他者からはプライドが高いナルシストと映ることもあるので注意を要します。
これは、潜在意識には「自分」が存在し表面意識では「相手」から与えられるという妙な優越感が表面化してしまうことによります。
ビジネスでは、アイデアや能力を認めてもらおうと表示するのではなく、来た業務を真面目に完ぺきに最後まで務めることに専念すると、結果として自身の満足感も満たされ周囲とも上手くやれるでしょう。
人事や管理、またコンサルタントや顧客対応、金融業や不動産業が向いている職業の代表格となります。
また、小規模であれば独立開業し経営者となるのも、真摯に自身と向き合えるなら一考の価値が有ります。
心理ロジック「陽陰」の人が憂いなく平和に暮らすには、他者を意識して他者が自分に何を齎してくれるのかという依存的に考えるのではなく、他者が自分をどう活かそうと考えているのかを完全に理解し、その期待に完ぺきに応えることです。
これが、心理ロジック「陽陰」の人の成功法則です。
政治家や経済界、また芸能界において、心理ロジック「陽陰」の成功者は、みなこれを自然に取り入れて上手く生きているのです。