2024年12月13日 08:00
基礎理論-5(心理ロジック「陰陰」)
心理ロジック「陰陰」は、潜在意識が「陰」で表面意識も「陰」です。
潜在意識は思考の視点を示し、「陰」の視点は「相手」になります。
表面意識は思考の視線を示し、「陰」の視線は「相手から自分」になります。
また、同時に影響の方向を示し、「陰」の人は他者から影響を受けやすいという特徴があります。
これらが組み合わされた心理ロジック「陰陰」は、いったいどのような性格として表面化するのでしょうか。
潜在意識にも表面意識にも「自分」という存在がありません、したがって目立った自己主張ができずに相手の行動を観て争いを避けるように相手に自分を合わせようとします。
常に相手を意識している自分に疲れてしまい、若い頃は大きなストレスを抱える事もあります。
その反動で、突然人が変わったように自己主張を行う時期もありますが結局は長続きはしません。
何時しか自身の行動に大きな違和感が湧きおこり、年齢を増すごとに本来の「陰陰」の心理ロジックに戻っていきます。
心理ロジック「陰陰」の人は、本来家族思いで大人しく優しい人です。
頼られれば断れないことも多く、これもまた若い頃はお人好しの自身を認めたくないと悩む日も多いかもしれません。
更に、心理ロジックはもう一つの側面を持ちます。
それは、「本音」と「建前」という存在です。
心理ロジック「陰陰」は、潜在意識も表面意識も「陰」の「建前」となり、ある意味では内面的には精神的バランスが取れるとも言えるし、表面的には行動のバランスが取れないとも言えます。
この傾向は、常に他者を意識しているが自分に不要な人には極めて事務的に接してしまうことが表面化してきます。
自身にとって意味や価値が有るのか否か、そんなドライでクールな人間関係を築きやすいとも言えます。
また、責任が及ぶ白黒をはっきりさせることに抵抗感を感じ、常にグレーゾーンでの中途半端な対応をしてしまいがちです。
逆に言えば、人間関係のトラブルを引きずらずに済み、大きなトラブルの後でも一定期間が過ぎれば忘れることができる気楽な人でもあります。
また、どっちにも付かずの姿勢は、他者のトラブルの仲介役を行うことも苦もなく行えるでしょう。
最後に、心理ロジック「陰陰」の人の最大の特徴は「できるだけ責任を回避したい」ということに現れます。
これは、潜在意識にも表面意識にも「自分」という存在が無い為の自己防衛本能で、自身に何か関ってくることに対して本能的にその状況を冷静に判断できず恐怖感を覚えてしまうからに他なりません。
ビジネスでは、マイペースで業務を進められる単独もしくは小規模グループにおいて気楽に業務ができる立場で存在感を出し評価されるでしょう。
士業や研究員、またアドバイザーやカウンセラー、医師や技師が向いている職業の代表格となります。
また、心理ロジック「陰陰」の人が憂いなく平和に暮らすには、他者を意識して自分を変えようと頑張るのではなく、他者に影響されやすい自分を受け入れて、他者に活かされているという恩恵を素直に受け入れる生き方が楽だと意識することです。
これが、心理ロジック「陰陰」の人の成功法則です。
政治家や経済界、また芸能界において、心理ロジック「陰陰」の成功者は、みなこれを自然に取り入れて上手く生きているのです。