2024年9月28日 08:00
基礎理論-8(心理ロジック「陽陽」)
心理ロジック「陽陽」は、潜在意識が「陽」で表面意識も「陽」です。
潜在意識は思考の視点を示し、「陽」の視点は「自分」になります。
表面意識は思考の視線を示し、「陽」の視線は「自分から相手」になります。
また、同時に影響の方向を示し、「陽」の人は他者に影響を与えやすいという特徴があります。
これらが組み合わされた心理ロジック「陽陽」は、いったいどのような性格として表面化するのでしょうか。
潜在意識にも表面意識にも「相手」という存在がありません、したがって常に自分を中心に考える傾向があり、周囲に居る人を客観的に捉えて自身に合わせるように行動してしまいます。
常に自分を意識している自分に疲れてしまい、若い頃は大きなストレスを抱える事もあります。
その反動で、突然人が変わったように自己主張を抑え込んでしまう時期もありますが結局は長続きはしません。
何時しか自身の行動に大きな違和感が湧きおこり、年齢を増すごとに本来の「陽陽」の心理ロジックに戻っていきます。
心理ロジック「陽陽」の人は、本来他者のことを客観視しながらも温かい思いやりの心で接するリーダー的存在であり実に頼もしい人です。
相手が自分を理解さえしてくれれば、どんなに苦しくてもその人の為に尽くそうという他者思いな人ですが、それを理解されないときは悔しさと空しさで一人悩むことも多いかもしれません。
更に、心理ロジックはもう一つの側面を持ちます。
それは、「本音」と「建前」という存在です。
心理ロジック「陽陽」は、潜在意識も表面意識も「陽」の「本音」となり、ある意味では内面的には精神的バランスが取れるとも言えるし、表面的には行動のバランスが取れないとも言えます。
この傾向は、常に自分を意識しているが為に自分を必要としない人には極めて冷淡に接してしまうことが表面化してきます。
相手にとって自分の存在は意味や価値が有るのか否か、そんな白黒をはっきり付けてしまう厳しい人間関係を築きやすいとも言えます。
ここが、心理ロジック「陰陰」の人と180度異なる点で、「陰陰」の人がグレーゾーンを好むのに対して、「陽陽」の人は0か100かをはっきりさせた関係を好みます。
寄るなら100の関係、離れるなら0の関係と割り切ってしまいます、これが他者からは厳しいと映るのです。
また、責任が及ぶことは自身が責任ある立場であれば当然引き受けることだと考えますが、自身が責任の無い立場であれば何も関り合いたくないという極めてクールな一面もあります。
一見は面倒な人だと思われがちですが、本質は極めて単純で自身の行動に理解さえ得られれば大いに役に立つ頼もしい存在となります。
逆に、どっちも付かずの姿勢の人と関ることに強い抵抗感を示し、そのような人とは1秒たりとも一緒に居たくないとさえ考えてしまいます。
そういう意味では、心理ロジック「陰陰」の人とは180度違う感性での対人トラブルが少ないと言えます。
最後に、心理ロジック「陽陽」の人の最大の特徴は「自分の意思を最後まで通したい」ということに現れます。
それが可能であれば、責任も義務も堂々と受けて立ちます。
これは、潜在意識にも表面意識にも「自分」という存在しかない為の強い正義感の現れで、自身に関ってくることに対して本能的に冷静に判断できるからに他なりません。
ビジネスでは、自分流に業務を進められる立場を得られれば、責任感と前向きな発想で周囲にも幸福な状況を齎す人になるでしょう。
プライベートでは自分の空間と時間を持つことが不可欠で、これを維持できなければ例え結婚しても離婚する人もいます。
とにかく、心理ロジック「陽陽」の人は組織でも業務でも他者が決めたフレームに閉じ込められるが最も自身を発揮できない環境となります。
自由で責任ある環境が得られれば職業や業種に適性は無く、どんな業種や立場でも器用に振舞い力を発揮します。
また、起業して経営者になることは、まさに「陽陽」の人にとって最適な道だと言えます。
最後に、心理ロジック「陽陽」の人が憂いなく平和に暮らすには、自分を意識して相手に理解を求めるのではなく、他者に無意識に影響を与えてしまう自分を受け入れて、他者に与えられるだけ与えて他者を上手く活かす方法を考えられるようになると楽に生きられます。
業界のドンやトップリーダーに、心理ロジック「陽陽」の人が極めて多いのも頷けます。
これが、心理ロジック「陽陽」の人の成功法則です。
政治家や経済界、また芸能界において、心理ロジック「陽陽」の成功者は、みなこれを自然に取り入れて上手く生きているのです。