2024年9月14日 08:00
基礎理論-6(心理ロジック「陰陽」)
心理ロジック「陰陽」は、潜在意識が「陰」で表面意識は「陽」です。
潜在意識は思考の視点を示し、「陰」の視点は「相手」になります。
表面意識は思考の視線を示し、「陽」の視線は「自分から相手」になります。
また、同時に影響の方向を示し、「陽」の人は他者へ影響を与えやすいという特徴があります。
これらが組み合わされた心理ロジック「陰陽」は、いったいどのような性格として表面化するのでしょうか。
潜在意識には「自分」という存在がありません、しかし表面意識には「自分」が存在しています。
したがって表面的には自己主張するも、その結果においては客観的に受け止めてしまいます。
これは、行動の責任を回避している無責任者と受け止められてしまうこともあり、自分の意思とは裏腹な結果に若い頃は大きなストレスを抱える事もあります。
それを回避する目的で、他者と深く関ることを拒み広く浅くを選択する人もいます。
ただ、これは若いときだけであり、年齢を増すごとに本来の「陰陽」の心理ロジックに戻っていきます。
心理ロジック「陰陽」の人は、表面的な厳しさからは伺えないほど本来は他者思いで優しい人です。
困った人を見かければ、放っておけない優しさがあります。
更に、心理ロジックはもう一つの側面を持ちます。
それは、「本音」と「建前」という存在です。
心理ロジック「陰陽」は、潜在意識は「陰」の「建前」ですが、表面意識は「陽」の「本音」となり、内面的には精神的バランスが取れずに悩みますが、表面的には自己完結によって行動のバランスを取りやすいとも言えます。
この傾向は、他者を意識して自分がその人に何ができるのかという見方で接することに現れます。
また、その人にとって自分の存在が価値が有るのか否かと自分を責めてしまう自虐的な発想になることもあります。
逆に、内面的な優しさと表面的な厳しさとの葛藤を素直に受け入れられれば、他者の良いところを伸ばせる最強のブレインになれます。
最後に、心理ロジック「陰陽」の人の最大の特徴は「他者や社会の役に立ちたい」という承認欲求に現れます。
これは、潜在意識には「自分」が存在せず表面意識では「相手」に与えるという自己犠牲の精神が表面化してしまうことによります。
ビジネスでは、他者の補佐を完ぺきに務めることに専念すると、責任感や義務感から解放され、周囲を明るく元気にさせ評価されるでしょう。
教員や塾講師、営業や接客業、看護師や介護師が向いている職業の代表格となります。
また、心理ロジック「陰陽」の人が憂いなく平和に暮らすには、他者を意識して自分に何ができるのかと考えるのではなく、他者が何を自分に求めているのかを完全に理解し、それを遂行することです。
これが、心理ロジック「陰陽」の人の成功法則です。
政治家や経済界、また芸能界において、心理ロジック「陰陽」の成功者は、みなこれを自然に取り入れて上手く生きているのです。