前回の続きです。
今日は、
② very の代わりに別の副詞を使う
についてご紹介します。
very の代わりによく使う代表的なものを5つご紹介したいと思います。
1. really
very の代わりとして最も一般的に使われていてどんな場面にも使えます。very を really に置き換えるだけで、よりナチュラルな英会話に聞こえます。
■ すごく楽しい!
It's very fun!
→ It's really fun!
■ また会えてとても嬉しいです。
I'm very happy to see you again .
→ I'm really happy to see you again.
2. super
カジュアルな場面で使われることが多くとても便利です。
■ 今日はすごく暑い!
It's very hot today!
→ It's super hot today!
■ 母と私はとても仲がいい。
My mother and I are very close.
→ My mother and I are super close.
■ とても疲れた。
I'm very tired.
→ I'm super tired.
3. incredibly
「信じられないほどに」というニュアンスを含み、very を強調したいときやビジネス上でも使うことができます。
■ 彼女は非常に美しい。
She is very beautiful.
→ She is incredibly beautiful.
■ ご親切に大変感謝いたします。
I am very grateful for your kindness.
→ I am incredibly grateful for your kindness.
4. way
way は道や方法という名詞だけではなく、口語では「はるかに」という意味で、学生や若い世代で使われることが多いです。
■ あれはすごく難しかった。
That was very difficult.
→ That was way difficult.
超かっこいい。
■ It's very cool.
→ It's way cool.
5. absolutely / completely / totally
absolutely 「絶対的に」/ completely 「完全に」/ totally 「まったく」という意味を持つ副詞が very の代わりによく使われます。
■ 味が全く違う。
The taste is very different.
→ The taste is totally different.
■ とても混乱しています。
I'm very confused.
→ I'm completely confused.
very = とても、という馴染み深い単語ですが、会話ではあまり使われません。very は少しフォーマルで形式的に聞こえたり、少し幼稚に聞こえたりするようです。
ネイティブたちの会話では以下の2つのパターンが多く見られました。
*******************************
① very ~ の代わりに形容詞1つで表す
② very の代わりに別の副詞を使う
*******************************
① very ~ の代わりに形容詞1つで表す
単語そのものにすでに very という強意を含む形容詞があります。代表的な単語には以下のようなものがあります。
very good とても良い
→ fantastic, great, excellent, wonderful, amazing, fabulous, superb, marvelous
very bad とても悪い
→ terrible, horrible, awful
very interesting とても興味深い
→ fascinating
very beautiful とても美しい
→ gorgeous
very intelligent, very smart とても賢い
→ brilliant
very open とてもオープンな
→ transparent
very honest とても正直な
→ straightforward, frank
very scared とても恐い
→ terrified
very angry とても怒っている
→ indignant, enraged, furious
very unpleasant とても不愉快だ
→ disgusting
very funny とても面白い
→ hilarious
very tired とても疲れている
→ exhausted
very hungry とても空腹だ
→ starving
very cold とても寒い
→ freezing
very hot とても暑い
→ boiling
very sad とても悲しい
→ miserable, devastated
very happy とても嬉しい
→ ecstatic, thrilled
very big とても大きい
→ gigantic, enormous, huge
very small とても小さい
→ tiny
これらの形容詞は会話でとてもよく出てきますので、発音ごと暗記しましょう。
※ 極限形容詞と呼ばれていて、文法上、他の形容詞と異なる例外の用法が適用されるなど、重要な単語です。
次回は②について説明していきます。
コロケーションという言葉をご存知でしょうか。
IT用語としてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、文法用語としては「自然な表現とみなされる語と語の繋がりや組み合わせ」を指し、連語などと訳されています。
どの言語にもコロケーションがあります。
日本語の例だとたとえば「服」は「着る」ものですが、「帽子を着る」や「靴を着る」とは言わず、「帽子」は「かぶる」もので「靴」は「履く」ものです。「本」を「読む」と言いますが「辞書を読む」とは言わず「引く」を使います。間違っても通じないことはないですが、日本語ネイティブにとっては不自然な文章に感じますよね。
単語にはそれぞれ強い結びつきがある単語があり、それらが自然な日本語表現になります。
英語でも同じようなことがあります。
たとえば、強い雨をいうときは heavy rain で strong rain とは言いません。濃いコーヒーというときは heavy coffeeではなく strong coffeeです。薄いコーヒーは light coffeeではなく weak coffeeです。固い友情は hard friendship ではなく strong friendship が正しい表現です。
これらはコロケーションでよく出る例です。自然な英語で表現するとどうなるでしょうか?
①犬の散歩をする
②傘をさす
③洗濯する
④電話に出る
⑤辞書を引く
⑥シャワーを浴びる
⑦医者に診てもらう
⑧罪を犯す
⑨契約する
こちらが自然な英語表現です。
①犬の散歩をする → walk a dog
②傘をさす → open an ambrella
③洗濯する → do a laundry
④電話に出る → answer the phone
⑤辞書を引く → consult a dictionary
⑥シャワーを浴びる → take a shower
⑦医者に診てもらう → see a doctor
⑧罪を犯す → commit a crime
⑨契約する → sign a contract
自然な英語を話す発想力を鍛えるために避けられないコロケーション。
今はコロケーション用の無料オンライン辞書サイトもたくさんあるので、知らない単語に出会ったら活用して覚えると便利です。
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
前回の続きです。
goodは「良い」だけではなく、様々な使われ方をしています。
①「サイズや量や時間などが多い・大きい」
■This bed is a good size.「このベッドは(十分に)大きい。」
■They have a good selection of local wine.「あの店は地ワインの品ぞろえがいい。(品ぞろえが豊富だ。)」
■We put a good amount of time and effort into that project.「私たちはそのプロジェクトに時間と労力を費やした。」
■There's a good chance of snow today.「今日は雪の可能性が高い。」
■A: I really want to pass the exam.「試験に絶対合格したい。」
B: I believe your chances are pretty good.「合格するって私は信じてるよ。」
② "a good" で「少なくとも」
■A good 100 people were there.「少なくとも100人はそこにいた。」
■It takes a good 10 years to become independent as a chef.「一人前のシェフになるには少なくても10年はかかる。」
■We waited a good 1 hour.「少なくとも1時間は待った。」
③「有効な」
■Is this milk still good?「この牛乳はまだ大丈夫?(食べられる?)」
■This coupon is good for 1 month. 「このクーポンは1か月間有効です。」
■When is this ticket good untill?「このチケットはいつまで使えますか?」
辞書を引かないような簡単な単語ほど奥が深いなと思います。goodをマスターするとより自然な会話ができますのでこの機会にマスターしてみてください。
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
ワーキングホリデーでカナダの語学学校に通っていたことがあります。ダウンタウン近郊のコンドミニアムやシェアハウスでは、たくさんの学生やネイティブたちがルームシェアをして住んでいます。
もっと学校に近いところに住みたいなと、引っ越しを考え始めていた私は、どこか部屋が空いていないか、ルームメイトを探している人はいないかなど、学校の掲示板やネットで調べていました。
そんな矢先、「友達のカナダ人女性がルームメイトを探している」と、学校の友達が教えてくれました。私はさっそく連絡をとってもらい、部屋を見せてもらうことにしました。
掃除の分担、友達を部屋に呼ぶときのルール、冷蔵庫は上下で分けている・・などの説明をひととおり聞き、すぐに気に入りここに住みたいと思いました。
学校から近いだけではなく、その女性がとても素敵な子でとても気が合ったので、これならストレスなくルームシェアができるだろうと思ったからです。
しかしその部屋はダウンタウンの中心にあり交通の便もよく、その割には家賃が安めだったのでのでとても人気でした。
すでに私が部屋を見る前に2人が見に来ていて、私の後にまだあと1人残っている上に、私以外は全員カナダ人とのことでした。英語があまり話せない私より、カナダ人同士の方が生活しやすいはずです。私はルームメイトに選ばれないだろうなと思っていました。
ですが帰り際にその子が私にこう言いました。
"Your chances are quite good!"
「私のチャンスはとても良い?」と意味がわからなかったのですが、ポジティブなことを言ってくれたのはわかったので嬉しくなったとともに、家に帰ってから辞書で調べました。(当時はスマホなどなかったので・・)
goodは「良い」だけではなく別の意味も持っていることを知り、その後もネイティブたちが日常生活でさまざまな使い方をしていることに新鮮さを感じたことを今でもよく覚えています。
「良い」以外の意味には、
①「サイズや量や時間などが多い・大きい」
②「少なくとも」
③「有効な」
があります。
上記の
"Your chances are quite good!"
は、①の意味で使われていて、「あなたを選ぶ可能性がとても高いよ!」という意味になります。
ちなみにその後連絡が入り、私がその部屋に住むことができました。
それでは次回、①~③それぞれの例文を見ながら詳しく書いていこうと思います。