2022年12月19日 09:00
「幸」と「福」はよく混同されますが「幸」とは生後周囲からもたらされる恩恵をいい、「福」とは持って生まれた恩恵をいうのだそうです。
そういう意味でよく使われる、「幸が薄い」とは周囲からの恩恵を得られないことを指すことになります。
いろいろな人の話を聞いたり長年観察していると、実はこの「幸」というのは得る人と得ない人の差はほんの僅かであることが解ります。
その一瞬の判断やその瞬間の一言で大きな「幸」を逃したり、その逆で後に大きな「幸」を得たりしているのです。
知人の一人は大手家電メーカーの子会社の社長でビジネスマンとしての生涯を終えました、子会社の社長とは聞こえは良いが本社に戻れば上席部長です、しかし50歳代には次期社長とまで社内外で噂されたほどの敏腕の営業部長だったのです。
ところが、その当時社内は次期社長候補を巡って派閥抗争が展開されていました、次期社長候補2人のうちどちらに付くかで将来が大きく変わります、その知人は結果的に敗者側に付いてしまい成果を上げるも評価されず勝者側に付いた当時のライバルがエリートコースを歩んだのです。
派閥抗争の是非はともかくとして、ここで言いたいのはそういうことではありません、たった一つの判断でその後の人生が大きく変わってしまうという事実を考えてほしいのです。
また人生には幾つもの別れというものがあります、そのときのたった一言やほんの些細な行動によってその後大きく運勢が変わってしまうということなど幾らでもあります。
その瞬間に正解か否かなんて誰にも解りません、しかしこれが「幸厚い人」は恩恵を得るような行動を無意識に行い「幸薄い人」はせっかくの恩恵を逃してしまう行動を無意識に行ってしまうのです。
科学から派生した言葉で運の分け目を指す言葉に「パラレルワールド」という言葉があります、これは「人は常に2者択一の選択を強いられている」というものです。
この「パラレルワールド」をバイナリ(2進法)で考えるならば、生まれて最初の判断でその後の人生が大きく変わってしまうことになります。
決して最初判断した地点には戻ることはできません、でも修正を繰り返せば限りなく他方の道に近づくことは可能です。
「何時も最後の最後で上手くいかない」、こんな人は判断の岐路に立つ毎にどうかじっくりと考えていただきたいのです、そして決して家族などに相談することなく自分のインスピレーションを信じていただきたいのです。
人生とはたった一言、たった一つの行動で大きくその後の良し悪しが変わります、つまり今が悪かろうが良かろうが何時でもひっくり返る要素が幾度も訪れるということです。
悪く変わったらその判断した瞬間には戻れません、しかし限りなく他方の選択しなかった道へ近づけることは可能です、これが「人生の軌道修正」ということです。
「何時も最後の最後で上手くいかない人」はどこかで選択を間違えているのです、今この瞬間は結局その過去の選択した結果に過ぎないわけです。
誰を選ぶか、何を選ぶか、人の一生とは常にどれかを選ばなければならないようにできているのです。
そして、成功者とは常に正しい方を継続して選んでいるということです、その結果が成功という代物です。