2024年10月 3日 08:00
「合食禁(がっしょくきん)」とは、中国から伝えられた日本語で言う「食べ合わせ」のことです。
伝えられた当時は、「五行思想」による科学的根拠を示したものではなく理論上の内容でした。
その後、過去からの言い伝えなどを基に日本流が出来上がっていきました。
これをいろいろ調べているうちに、意外と的を得ているものが多くて実に参考になります。
現在も通用する日本流の主な「合食禁」の例を上げますと以下のようなものがあります、カッコ内はその理由付けを示しています。
・テンプラとスイカ(油と水で消化不良を起こす)
・カニと柿(両方とも身体を冷やすので下痢を起こす)
・タコとアワビ(両方とも消化が悪いので消化不良を起こす)
・クルミとアルコール(血圧が上がる)
・ラーメンとご飯(糖質代謝により肥満を引き起こす)
・ビールとスイカ(両方とも利尿効果で脱水症状を引き起こす)
・食後の緑茶(鉄分欠乏症による貧血を引き起こす)
・卵白と魚類や大豆(卵白のアビジンがビオチンの吸収を妨げる)
・グレープフルーツとカルシウム食品(血圧降下を引き起こす)
上記は理由別の代表例ですが、現代における合食禁を分析すると、「油と水を一緒に大量に摂取しない」、「身体を冷やす食品を一緒に食べない」、「消化に悪い物を一緒に食べない」、「成分的に合わない食材を一緒に食べない」、という明確な理由があります。
私も時々、体調が良いのに突然食事中に吐き気が襲ってくるときや、腸がゴロゴロして激痛に襲われるときがあります。
後で調べてみると、やはりこの「合食禁」である場合が多々ありました。
単独だと身体に良いとされる栄養素や薬効成分も、組み合わせが悪いと身体に危険な状況を引き起こす場合があります。
是非、食事の際には「合食禁」を意識して頂きたいと思います。