2024年11月28日 10:00
中小企業のための補助金・助成金(7)
電子申請
最近実施される補助金は電子申請が多いです。電子申請だと事務局側も大量の書類を管理しなくて済みますし、申請側も大変楽になります。締め切りの消印とか気にしなくてよくなりました。中小企業庁の補助金だといまはGビズIDが共通ログインとして使用されています。GビズIDは申請に少し時間がかかるので補助金申請を考えている方は早めに取得されたほうが良いでしょう。
電子申請では記録が残りそれがいつでも閲覧できるので便利です。申請した日時も記録されますし、その旨もメールで通知されますから正確に申請できたことがわかります。また申請後においても差し戻し処理が全て記録されますので、対応し忘れなどが無くなります。各資料も電子データで添付する形になりますので、印刷してファイリングする手間が省けるのが非常に助かります。
ただし、すべてが電子上のデータで出来るわけではありません。商標などは通常通り紙面で行っているものをあると思います。それらはPDFにして添付する必要があります。すべての商標を電子化しなければならないので、特に契約書が発生しているときは少し不便さがあるかもしれません。また申請サイトにログインする場合は多要素認証として携帯電話へのSMS送信であったり、GビズIDであれば専用アプリケーションによる認証が発生します。小さな企業でしたら申請者が管理することもできますが、そこそこ大きな企業ですとその認証を誰が行うかの問題も生じます。
電子申請は大変便利ではありますが、新たに労力がかかることもあります。とはいえ、申請や事業完了後の処理などは格段に便利になっていますので、これからも便利な方法へ発展していっていただければと思います。