2023年10月 2日 09:00
粒立ちが良いとは、アンサンブルにおいて個々の楽器の音が重ならずに個別にしっかり聴き分けられるという意味で使っていると推測する。
この表現は、私にもイメージが掴みやすくて言いたい事が解る気がします。
スピーカーのユニットや、アンプの性能が悪いと本当にアンサンブルで楽器の音が重なり合ってうるさく感じる音があります。
その点、個々の楽器がそれぞれしっかりと聴こえる音は大きな音でもうるさく感じません。
粒立ちとは、ご飯を炊いた時に一粒一粒がぷっくらしてべったりしていない様に例えているのだろうと思いますが、この表現だけは良い表現だと感心します。
※音というのは人間の耳の構造上、極めて曖昧な存在です。
その音を言葉で表現するのは更に難しいのですが、評論家諸氏の独特な言い回しが更にこれを難しいものとしている気がしてなりません。
また、正確な意味も知らずに他の評論家の表現を真似ている若い評論家もいるので、オーディオ評論家の評価を鵜呑みにするのは大変危険です。
オーディオは製品の性質もさることながら、鳴らす環境やソースによって大きく鳴り方が変わるし、感じ方はその人の趣向が強く反映されます。
評論家の多くが「~感」という言葉を使います、つまり自身の感覚であって、そこに根拠も示すべきエビデンスもありません。
オーディオ製品は、他者の評価は参考程度に聞いておいて自分の耳で確認し、自分の好きな音を探すのが一番でしょう!