2023年9月27日 09:00
臨場感とは、例えばコンサートホールやライブハウスに居るかのような気分になる音ということを言っているのだと推測する。
もしそれが本当なら、そう評価されたオーディオ機器は飛ぶように売れるはずであるが現実はそうではない。
本当の意味での臨場感を味わうのであれば、最低でも20坪(40畳)ほどの適度な響きの有る部屋で、ホーン型スコーカーとホーン型ツイーターの付いた大型スピーカーを100W以上のパワーで駆動できる高級アンプで大音量で鳴らすことです。
これは私見ですが、写真で見ると10畳ほどの吸音されたモニタールームでエントリークラスやミドルレンジのアンプやスピーカーを評価し、「臨場感溢れる」という表現が何故できるのかは大いに疑問である。
その評論家は、いったいどんなライブに行っているのでしょうか?
表現方法は個人の自由ですが、人によって感じ方があまりにも違う言葉を使うのはあまりにも感心しない。
※音というのは人間の耳の構造上、極めて曖昧な存在です。
その音を言葉で表現するのは更に難しいのですが、評論家諸氏の独特な言い回しが更にこれを難しいものとしている気がしてなりません。
また、正確な意味も知らずに他の評論家の表現を真似ている若い評論家もいるので、オーディオ評論家の評価を鵜呑みにするのは大変危険です。
オーディオは製品の性質もさることながら、鳴らす環境やソースによって大きく鳴り方が変わるし、感じ方はその人の趣向が強く反映されます。
評論家の多くが「~感」という言葉を使います、つまり自身の感覚であって、そこに根拠も示すべきエビデンスもありません。
オーディオ製品は、他者の評価は参考程度に聞いておいて自分の耳で確認し、自分の好きな音を探すのが一番でしょう!