2023年9月20日 09:00
レンジ感とは、いろいろな意味で幅があることを言っているのだと推測する。
オーディオで通常「レンジ」という言葉を使う場合は、一つは「周波数レンジ」でアンプやスピーカーの周波数特性を示す。
この周波数特性が、低音域から高音域まで綺麗に伸びている場合にはそれぞれの楽器の音色が綺麗に聞こえ、この上下の幅を周波数レンジと言います。
もう一つは「ダンピングファクター」であり、アンプの性能を示す重要な指標です。
この数値が小さいほどスピーカー駆動による逆起電力を吸収できず、音色は低音域がもたついた音になり、高ければ制動が利きメリハリ感が出るようになります。
スピーカーは磁力とコイルによって駆動するため、駆動の後の戻る際に逆に発電してしまいます。
※音というのは人間の耳の構造上、極めて曖昧な存在です。
その音を言葉で表現するのは更に難しいのですが、評論家諸氏の独特な言い回しが更にこれを難しいものとしている気がしてなりません。
また、正確な意味も知らずに他の評論家の表現を真似ている若い評論家もいるので、オーディオ評論家の評価を鵜呑みにするのは大変危険です。
オーディオは製品の性質もさることながら、鳴らす環境やソースによって大きく鳴り方が変わるし、感じ方はその人の趣向が強く反映されます。
評論家の多くが「~感」という言葉を使います、つまり自身の感覚であって、そこに根拠も示すべきエビデンスもありません。
オーディオ製品は、他者の評価は参考程度に聞いておいて自分の耳で確認し、自分の好きな音を探すのが一番でしょう!