2023年9月 6日 09:00
リアル感とは、生音に近い良い音だということを表現していると推測する。
もしそれが本当であれば、極めて素晴らしいオーディオ製品だという評価なのであるが、その根拠は何処にも見当たらない。
機械の音はあくまでも疑似音です、これはどこまでオーディオ製品が高性能になっても変わることはありません。
そもそも管楽器や弦楽器などの金属がぶつかる音や細かく振動する音を、紙や繊維で作られたスピーカで100%再現できるはずはないのです。
同様に人の声は肉の振動ですから、人によってかなり音質に差が出て最も難しい再現かもしれません。
つまり、スピーカーそのものの技術の限界があるわけですが、「疑似再生に優れた」という意味で捉えると好評価ということになるが、はたして本当にそうなのかは誰にも解らない。
※音というのは人間の耳の構造上、極めて曖昧な存在です。
その音を言葉で表現するのは更に難しいのですが、評論家諸氏の独特な言い回しが更にこれを難しいものとしている気がしてなりません。
また、正確な意味も知らずに他の評論家の表現を真似ている若い評論家もいるので、オーディオ評論家の評価を鵜呑みにするのは大変危険です。
オーディオは製品の性質もさることながら、鳴らす環境やソースによって大きく鳴り方が変わるし、感じ方はその人の趣向が強く反映されます。
評論家の多くが「~感」という言葉を使います、つまり自身の感覚であって、そこに根拠も示すべきエビデンスもありません。
オーディオ製品は、他者の評価は参考程度に聞いておいて自分の耳で確認し、自分の好きな音を探すのが一番でしょう!