近年は何でもAIが叫ばれていますが、この人工知能分野において私が現在取り組もうとしているのは人工知能ではなく極少コンピューターで作る「人口脳」です。
人工知能とは人間と同等もしくはそれ以上の知能を持った機械を作ろうというものです、対して「人口脳」というのは人間の脳そのものを機械で作り上げようというものです。
つまり脳細胞の一つ一つをICチップを使って作りだし、シナプスの代わりとなる伝達を何らかの伝送方式で行うということです。
人工知能には高性能なコンピューターシステムが必要ですが「人口脳」は中心となるメインコンピューターの存在は不要です、これは人工的な脳細胞が相互に情報伝達することで大きなコンピューター以上のシステムとなることを意図しています、一つの細胞は小さなデーターしか扱えなくも数十万個と繋がることで扱う情報量は高性能コンピューターの比ではありません。
更にはブロックチェーンによって人工細胞それぞれによる完全なる自立分散処理を行わせようとしていて同時に複数の処理を並行して行う事が可能となります、まさに人間の脳の思考構造そのものが実現します。
また幾つかの人工細胞が壊れたとしても脳と同様にデーターが消えることはありません、これがブロックチェーンの自立分散処理という摩訶不思議な技術の特徴です。
ではこのような人口脳が実際に出来たとして何に応用できるかということが重要です、それは普通では考えも及ばない分野に応用でき、しかも誰もその応用事例に気が付くこともない分野です。
つまり常に誰もが目にしているにも関わらず、それがコンピューター制御で動いているとは意識されない存在です。
実はこの人口脳を実現させる方法と応用分野をこの1年間で5件もの特許を連続的に出願し最初の2件は登録特許となりました、最初の閃きから3年という出願までに最も時間がかかった特許となりました。
特許は技術的に実現可能なものでないと出願しても拒絶されてしまいます、そういった意味で実現方法を編み出すのに多くの時間がかかってしまったわけです。
普段見慣れているものを改めて疑問を感じて再思考する人は極めて少なくなりました、IT思考は常識を常識で終わらせる人には決して身につきません、脳自身にそれを思考するきっかけすら与えてないからです。
「新たな何かを学べば疑問しか生まれてこない、一つの疑問が解消すると更に大きな疑問の壁にぶち当たる」、このような人が意外や新たな技術発祥のきっかけを閃いたりするものです。
物事に疑問を感じなくなったら脳が相当老化している危険信号です、当たり前に存在するものに大きな疑問を持つ、これが一つのIT思考でもあると言えます。
投稿@伊東久雄
いよいよ生成AIが商用利用可能となり実用段階に入ってきました、過日グーグルの生成AIも商用利用が可能になりました。
今後の可能性としては独自のアプリケーションにおいて生成AIとリンクするAPIがオープン化されるようになると思います。
これによりあらゆるシーンで生成AIが知らないうちに使っているという状況が生まれます、ここで注意すべき点があります。
過日ニュースでも流れましたが試験の回答で80%の人が同じ間違った回答をしたというものです、これは生成AIの示した内容が間違っていたことによるもので今後こういった課題にどう向き合うかが重要になってきます、未来を先取りするベンチャー企業は既にこの課題に向けた取り組みを行っています。
投稿@伊東久雄
民生用機器の誕生から10年ほどのドローン技術は今や留まるところを知りません、ドローン専門の企業が世界中で乱立し特許出願数も最近の技術分野では上位を占めています。
また応用範囲も上空だけでなく水中や水上などのドローンも誕生してきています、更にはAIやブロックチェーンといった最新の技術とも結びついてあらゆるものに応用しようと研究されつつあります。
この延長線上に在るものは空飛ぶ車だけではありません、私がもっとも興味深くその動向を調査しているのが攻撃ではなく抑止力となる完全な無人防衛システムとしての利用です。
何故軍事利用を調査するのかというと軍事利用の情報が最も革新技術の最前線に在るからに他なりません、軍事利用という意味ではイスラエルやトルコが群を抜いています、ロシアのウクライナ侵攻でも話題になったように特にAIとの融合による「飛翔徘徊兵器」と呼ばれるドローン兵器は恐ろしいまでに高性能化しています。
バッテリーが無くなるまで空の上を徘徊し予め設定されている攻撃物を認知するとそれに向かって体当たりします、当然小型爆弾を搭載しているので何処からどんな兵器で攻撃されたのか解らないまま撃破されてしまうのです。
対象は戦車や輸送トラックに飛行場に駐機中の戦闘機など様々です、更には偵察は勿論のこと毒ガスや細菌の散布なども簡単にやってのけます、小型なのでレーダーにも映りません、まさに静かに近づく最強の兵器だと思います。
重量は僅か数Kgで無人飛行機に比べてもはるかに小型軽量です、更に他の兵器に比べて桁違いの安価でありいつでも大量生産が可能です。
これを飛行機で運び数千数万と空の上からばらまいたら、目的とする都市や基地を一瞬にして大パニックに陥れることも可能となります。
自動で地上200m前後まで降下しGPSと高度センサーによってプログラムされた範囲内だけを目標物を探して徘徊するのです、バッテリーが切れれば目標物が無くても落下し爆発します、考えただけでも恐ろしいものがあります。
まさに近未来SF映画に誕生する超小型昆虫型兵器を彷彿させられます、また攻撃用だけではなく偵察用や監視用など広い範囲で利用することを研究されています。
AI搭載によって生き物と同じように優れた判断と意思を持っています、障害物やドローン同士がぶつかることなく移動でき少しの風なら流される事もなく飛行制御するのです。
こういったドローン兵器から守る為には冒頭で話しをした抑止力としての活用が重要になってきます、某国では既にドローン専用の空母を開発しています、何処にでも出現できる最強の無人兵器の空母です、戦闘機に比べて搭載量は数十倍にもなります、更には空母そのものを小型軽量化できるのです。
ドローン兵器が一斉に攻めてきた際にそのドローンを撃ち落とす最適な兵器はドローンなのです、これにブロックチェーンによる分散処理とAIは必須だと考えています、このブロックチェーン+AIでどういったことが可能となるでしょうか。
ドローンは他の技術と融合しどこまで進化していくのか、興味深くリサーチして行きたいと思います。
投稿@伊東久雄
生成型AIは別としても「AIは役に立たない!」、そんな声がAI化を実現しようと何年もかけて取り組んでいる企業から上がってきています、これはどういうことでしょうか?
社内の効率化を目指して導入したAIシステムなのですが、導入後の社内のルールや仕組み作りなど企業に合わせたカスタマイズに思いのほか時間を取られています。
導入コストもさることながらそれ以上に対応コストが半端ではないほどかかっています、結局導入後すぐに可能となるのはこれまで人間がやっていた一部の作業の代替え程度という結果が示される例が多いのです。
AI導入を推進している企業の経営陣の多くはAIに対して大きな誤解をしているのではないかと思うのです、そもそも現段階の商品化されているAIは人間の持つ機能のうち全てをカバーしているわけではありません。
例えば画像認識や膨大なデータから必要とするデータを抽出し予測することなどはお手の物で人間の数万分の一の時間で行えます、しかし人間とのスムースなコミュニケーションや与えられていない領域の仮定データ分析はこれからの技術であって現段階では何も期待できないのが現実なのです。
また現段階で購入可能なAIシステムはアプリケーションAIと呼ばれる単一機能に特化したAIです、したがって企業のバックグラウンド処理をAIにやらせようと思えば複数のAIシステムを導入し連携させるようにシステムを構築していかなくてはならないのです。
更には導入したAIに適切な回答が得られるようにするには多くの時間をかけて教育(初期データの設定)しなければ役に立ちません、こういった煩雑な処理や労力が必要な事が導入前には把握できていないのです、結果的に具体的になるにつれ表面化してきて冒頭の声が経営陣から上がってくるのだと思います。
現段階で人間の行っている業務をAIに行わせるには多くのコストと時間を要することを導入前にしっかりと理解しておくことが肝要です、そして最も重要なことは一度導入し稼働されたAIシステムを元に戻そうとしたら導入の数倍の労力と時間を要することを忘れてはいけません。
AI導入で何が起こるのか、その結果どうなるのか、メリットとデメリットをしっかり把握してから導入を検討するのが現段階でベストな方法かと思います。
先ずは社内にITやAiに詳しい社員を組織化して、更にAIベンダーを加えたワーキンググループを結成しアジャイル方式で推進することから始めてほしいと思います。
投稿@伊東久雄
生成型AIが齎す問題として当初から言われてきた著作権問題が顕著になりそうです、日本のデジタル省もさることながら世界中の問題として国際会議でも焦点になっています。
そんなさなかにAIが生成したグラビアアイドル写真集が発売早々に発売を取りやめた事件が発生しました、そのきっかけは発売早々にSNSなどで著作権問題により炎上したことがきっかけだったと言います。
販売した出版社も社内で議論を重ねる必要が在るとのことで、この潔い判断と行動はIT技術者として大歓迎したいと思います。
また画像やロゴマークなどのAI画像だけではなく文章もインターネット上の第三者が過去に投稿したものを見つけ出し、それを基にAIが再生成しているわけで大元の作者の原著作権を侵害しているともとれるわけです。
これらのAI生成物の著作権問題がクリアになるまでは、あくまでも個人利用に留めて少なくてもビジネス利用で公開するのは今のところ止めておいたほうが無難とだけ言っておきましょう。
投稿@伊東久雄