Elvisとは音波を使ってデータを送受信する独自の通信インフラであり、人の耳に聞こえない高周波帯の音波(ステルス音波)を使うので、既存の音楽や店内放送に重ねてデータを送信することができる新時代の通信インフラです。
既存の音響システムを使ってデータ送信することができるので、巨額の設備投資負担は不要です。
Elvis技術はすでに韓国で実用化され、韓国内のスターバックス全店でサイレントオーダーシステムとして導入されている。
スマートフォンで事前にネット注文しておけば、来店と同時にスマートフォンが高周波音波を受信しアプリを自動的に起動、店内のローカルネットワークを介して来店したことが店側に伝わり、商品を作って手渡すというサイレントオーダーを実現させている。
またElvisは音波を使うことから、医療機器に対する悪影響を及ぼしません。
例えば、医療機関内での情報通信には最適で音響システムさえあれば情報が発信できるので、そのエリア毎の情報などを音響システムやデジタルサイネージのモニターなどを活用して送信することが可能です。
O2Oビジネス(オンライン to オフライン)への応用
O2Oビジネスとは、インターネットと店舗をつなぐものであり、インターネットで自社サイトを訪れた顧客に対し、店舗で活用できるクーポンなどを配布して、店舗へ誘導する仕組みである。
O2Oビジネスへの応用として以下のシーンが考えられる。
- クーポン配布
- インターネットでクーポンを入手し店舗で活用する。
通常は自社サイトやLINEなどでクーポンを配布するが、本開発品を利用すると音波による近距離感知及び発信ができるので、店舗前を通りかかった人にクーポンをプッシュ通知で配布できる。
- 在庫状況
- インターネットで在庫状況を確認し店舗に訪問。
数量限定商品やセール品の在庫情報などをインターネット閲覧者だけでなく、店の前を通行する人に送ることができる。駅構内の広告で、タイムセールの電子広告が一番効果を挙げることもあり、この局地的な在庫情報のプッシュ通知はかなりの広告効果が見込まれる。
- オンライン決済
- インターネットで決済し、店舗にて商品を受け取る。
従来のオンライン決済後の商品受け取りには、コンビニや宅配業者の商品引換サービスなどがある。本開発品の場合は店内に到達したときに店側が感知できるので、来店と同時にすぐに商品を受け渡すことが可能になる。また、これは飲食店などでも応用でき、店舗に着いた段階で調理が開始され顧客はもらいに行くだけでよく、顧客の回転率を上げるのに威力を発揮することが想定される。
行動ターゲティングへの応用
音波の音量調節や方向を制御することにより、近くにあるスマートフォンの局所的感知が可能となり、GPSやブルートゥース以上の精度でどの場所にいるかが確定できる。
その位置情報をスマートフォンからインターネット経由で吸出し、マーケティングに応用することができる。
- 店内マーケティング
- 店舗内で顧客がどう動いたかがわかる。
商品を陳列している店舗において、お客様がどの商品前に何分いたのかというデータを収集することもできる。
- 導線確認
- 人の移動におけるデータをとることができる。
駅構内や電車内、人気娯楽施設などにおける人の移動データを収集することができる。これは混雑解消や事故防止のためのデータとなる。
- 入場確認
- 美術館などハンズフリーで入場できる。
入口/出口のデータを収集し、入館を確認したら事前にオンライン決済したチケットが確認でき、クレジット決済が可能であるため、ハンズフリーの入退場が実現する。
災害・観光情報発信への応用
電波ではなく、音声を使うということで可能になるビジネスが多数存在する。
その一つが防災や観光への活用である。
- 災害情報
- 大規模災害等の通信制限時に活躍。
大規模災害時には携帯電話などに通信制限がかかり、インターネットもアクセス集中によるサーバーダウンなどで情報が入手しにくくなくなる。本開発品は音を利用するので、市区町村の既存の放送用スピーカーから、その場所に即したデータを発信できる。
- 安否確認
- 災害時など、どの避難所にいるのかがわかる。
災害時など、本人が動けない場合でも、スマートフォンが活用できればどの避難所にいるのかが確認できる。また、自分がどの場所にいるのかわからなくても、音が届くインフラが整備されていればスマートフォンが反応するため、遭難者の捜索にも役に立つ。
- 観光案内
- スポットで観光案内を発信できる。
観光案内をアプリがユーザーに知らせる「プッシュ通知」でスマートフォンにお知らせすることができる。通常の観光情報の提示に加え、インターネットに載っていないスポットを発見する喜びを提供したり、行かなければ得られない情報を提供することができる。