皮膚疾患と言えば、アトピー性皮膚炎が患者数も多く皆さんもよく知っていると思います。
アトピー性皮膚炎は、本来消化器官が未発達の幼少期に起こる皮膚疾患とされてきましたが、近年では成人を過ぎてから発祥するというケースが増えています。
成人過ぎてからの発祥の原因として多くの説が乱立していますが、正確には確定されていません。
ただ共通して言えることは、アトピー性皮膚炎を患っている人は、消化器官が弱い、血圧が低い、代謝能力が低い、免疫力が低いなどの身体的特長があることが解っています。
免疫力が低いことから、花粉症を含めたアレルギー症状が起きずらいことも共通しています。
そこで成人性のアトピー性皮膚炎の対処法として、これらを改善する栄養素である良質なタンパク質、そして鉄分・亜鉛・銅などのミネラル、葉酸・ナイアシンなどの微量栄養素に加え、ビタミンB群を積極的に摂るようにする必要があります。
ちょっと前までは、アトピー性皮膚炎患者の人にはタンパク質は更に症状を悪化させるとしてタブー食品とされてきました。
そんな誤った対処法でタンパク質を取らなくなり、更に症状を長期化する人も増えたとする報告も有ります。
成人性のアトピーも50歳を過ぎた辺りから、細胞の老化をきっかけとして完治ではなく寛解(かんかい)を引き起こし、症状が出ずらくなるとされています。
さて、アトピー性皮膚炎の人に症状を緩和する最適な食べ物があります。
それは味噌汁です。
ただ、味噌は防腐剤などが入っていない自然のものを厳選し、できれば減塩で作った自家製をお奨めします。
具は野菜と豆腐をたっぷり入れます、カツオや煮干しの天然出汁を使い、味噌は煮立ったら火を止めて70度前後に冷めたら入れるようにします。
こうすると、味噌の酵素も取り入れる事ができ消化吸収を助けます。
上記の味噌汁は、カツオや煮干し、そして味噌と豆腐の良質なたんぱく質に加えて微量栄養素・ビタミン・ミネラルなど、皮膚疾患改善に必要とする全ての栄養素をいっぺんに摂る事ができます。
野菜はネギかタマネギをベースとして、キャベツ・小松菜・ハクサイ・チンゲン菜などのミネラルや微量栄養素を摂取する目的で数種類組み合わせると効果的です。
勿論、野菜はアレルゲンとなる農薬や防腐剤を使用していないオーガニック野菜を多少高価であっても選んで使用するようにすることが重要です。
食を通して健康を手に入れましょう!
株式会社ファンシーフーズの食材事業において、健康と長寿をテーマとした事業に取り組んでいます。
合わせて醗酵や菌の研究も同時並行で行っていますが、醗酵の研究の延長線上にチーズやハムなどがあり、同様に菌の延長線上にはキノコの栽培や有益なカビの研究があります。
本来のキノコの栽培は化学工場のように、雑菌が入らないようにした完全なる無菌室で行われます、ちなみに納豆菌などが入り込んだら一発で終わります。
したがって、キノコ栽培農家や酒造所では作業員が納豆を食べるのは禁止だそうで、買ってくるのさえもご法度なのです。
また、天然の木材から菌床を作り農薬も肥料も不要ですから、「一般に売られているキノコ類は、すべて完全なるオーガニック野菜」と言えます。
これ、意外と皆さん知らないようです、オーガニックに拘るのでしたらキノコをもっと食事に取り入れるべきかと思うのです。
ここで、自然のキノコとはどんな状態で生えているでしょうか?
そうです、常在菌だらけの山や野に生えているのです。
ということは、無菌室でなく自然栽培でもやりようによってはキノコは家庭でも作れるということなのです。
ただし、安定的な出荷は望めないし量産はかなり難しいと思います。
では家庭で手軽に栽培できるキットにしたらどうでしょうか?
キノコ好きな人は買うのではないかと思うのです。
無菌室でなくてもできるような品種と、菌床を研究すればきっとできると思うのです。
信州育ちの私の子供のころは、どこの家庭でも家の裏にはシイタケ栽培用の椎の木の丸太が立てかけられていました。
ドリルで穴をあけて菌を植え、直径10cm以上の大きなシイタケを毎日のように採っては楽しんだものです。
シイタケだけではなく、マイタケにエリンギ、高級キノコのボルチーニなどが家庭で手軽に栽培できるようになれば、常に土や常在菌に触れ身体も健康になるのではないでしょうか?
自然に生きるって、そういうことなのです。
また、オーガニックに拘るとはこういうことなのです。
更に、フレンチの最高級食材である「トリュフ」は、人工栽培は不可能とされてきました。
実はたまたま条件が揃ったようですが、人工栽培に成功した事例が報告されています。
たまたまも継続すれば必然となります、高い実験材料ですがやってみる価値はありそうです。
株式会社ファンシーフーズの食材事業において、健康と長寿をテーマとした事業に取り組んでいます。
その健康に関する一つのカテゴリとして、「生活環境」や「地球環境」も大きな要素として捉えています。
加えて「食物リサイクル」も視野に入れています。
レストランやコンビニのお弁当などの売れ残りは、廃棄されることはよくご存じかと思います、これは最終的には他のゴミと同様に焼却処分となります。
でも、これがアジア諸国などではどうするかと言うと、鶏や豚などの家畜の餌にするのです。
その為に、割り箸や竹串、木の楊枝は家畜が誤って食べて怪我をしたり死に至ってしまうことから一切使用禁止となっています。
それらの国に行って「楊枝ください」というと、プラスチックのようなものでできた楊枝が出されます、これ実はジャガイモのでんぷんを固めたもので噛んでいると柔らかくなります。
また、コンビニのビニールやプラスチックの入れ物なども、廃棄する際には綺麗に分別します、こういった取り組みはかなり昔からで食料自給率アップにも繋がっているのです。
ちなみに日本の食料自給率は50%に達していません、これは肥料や飼料を輸入しているためで、肥料や飼料が輸入で育った野菜も家畜も自給率に反映されないというルールのため、例え国産であっても自給率が上がらないのです。
ということで、日本でもこのような取り組みができないのだろうかと、考えているのです。
オーガニック農家の肥料の多くは、鶏糞や草食動物の糞を最低でも半年以上醗酵させたものを使います。
また、落ち葉を醗酵させた腐葉土との混合肥料も多用されます。
つまり、人間~家畜~野菜~人間を通した食物リサイクルを作ることで、食料自給率が上がり、オーガニックでの健康的な食品が採れ、全てにおいて良い環境サイクルが生まれると思うのです。
これは、日本でもほんの一部の地域では、試験的に行い始めています。
地球の生命体はそもそも誕生以来食物連鎖によって維持されています。
それによって、それぞれの生命体の種の保存が可能になっています、人間の誕生によってこの自然の摂理と秩序が崩壊しました。
アジア諸国に見る食物リサイクル、ここにオーガニック生活のヒントが隠されているような気がしてならないのです。