2024年8月31日 08:00
現代人の多くは、「冨栄養時代の栄養失調症」という報告があります。
これは、食事の内容が豊かになっても、ある種の栄養素だけが殆ど得ていないことを意味しています。
カリウム不足は多くの人が陥りやすい栄養失調症の一つで、低カリウム血症はその代表的な症状ですが他にも様々な症状を引き起こします。
カリウムは、細胞の中と外のカリウム濃度のバランスを保つように維持されています。
したがって、カリウムが欠乏すると身体を健全に維持できなくなり様々な症状が現れます。
その代表的な症状は、筋肉のびくつきやけいれんです、重症になると腸閉そくや歩行困難になります。
また、低血圧の人の多くも低カリウム症の可能性があります。
ステロイド外用剤との関連性も近年では報告されており、ステロイド剤の使用によりカリウムが欠乏しやすくなると言われています。
カリウムは多くの食品に含まれている栄養素で、特に野菜やナッツ類には豊富に含まれています。
特にお奨めするのはナッツ類です。
タンパク質や脂質など栄養バランスも良く、おやつ等手軽に食する事ができるからです。
また、フィトケミカル(天然の化学物質)と呼ばれる微量栄養素が豊富で健康と長寿の薬と言われています。
人類が誕生した頃の食べ物が肉類・ナッツ類・果物だったという研究結果があります、野菜や穀物を食べるようになったのは人類発祥の歴史で言えばつい最近の事なのです。
元々、DNAに仕組まれた人類にとって必須栄養素を素直に摂ることが本来の健康と長寿の薬だと思うのです。