2024年4月 8日 09:00
OTTO(オットー)は、現パナソニックグループの三洋電機がかつて用いていたオーディオ事業のブランドである。
1966年、初めてのオーディオ製品であるアンプとレコードプレーヤーが一体となったモジュラーステレオに付いた製品名がOTTO(オットー)であり、以後オーディオブランドとして用いられるようになった。
その後、70年代にはプリメインアンプやカセットレコーダー、スピーカーシステムなどを発表するも、Lo-D同様にオーディオ専業メーカーの勢いに押されブランドが定着することがなかった。
80年代後半、僅か二十数年で早々にオーディオ界からブランドが消えていくことになる。
私の記憶に残る製品は、80年代後半に発表されたスピーカーシステムのSX-Z3000で32Cm口径のウーハーのフラットコーンの前後にドライバーを付けたツインドライブ方式というものである。
OTTO独自のツインドライブ方式の図解
アンプによるBTLドライブをスピーカーでやってしまうという発想でしたが、発想ほど評価されなかった記憶がある。
何せ、当時はスピーカー598戦争の真っただ中です、セットで12万円が勝負という時代にセットで33万円をぶつけるのには相当の内容でないと難しいという時代だったのである。