2024年2月15日 09:00
DIATONE(ダイヤトーン)は、三菱電機のオーディオ部門のブランドとして1946年に登録商標として初めて使われた。
製品第一号はスピーカーユニットで、旧陸軍の余剰物質を再利用して作られたP-62Fである。
1960年にはP-610を発表し、現在も尚名ユニットとして世界中の中古市場で高値で取引されている。
P-610は、16Cmフルレンジで磁性体に強磁性体で知られるアルニコを使い、軽量で有りながら迫力ある音を醸し出した。
NHKとの共同研究により業務用モニタースピーカーシステムを手掛け、その音色は世界中で絶賛されダイヤトーンはグローバルブランドとなる。
その後、スピーカーシステムにはDSという製品名を付け、多くの名作を世に出し続ける。
また、ユニットのOEM供給等も行うようになり、スピーカーメーカーとしての地位を揺るぎないものとしていく。
特に、1990年代におけるDS-1000はハイエンドスピーカーにも関らず、大ヒット&大ロングセラーを達成し多くのマニアを唸らせた。
尚、1970年代からアンプなどのスピーカー以外の製品も手がけていたが、1987年以降はスピーカーに特化するようになるが1999年に一旦オーディオ部門から撤退する。
2017年の70周年アニバーサリー商品としてセットで120万円と言う高級ハイエンドスピーカーを出すも、その後は新製品の発表は行われていない。
最後に記しておくと、ダイヤトーンスピーカーの音はJBLやアルテックと並んで私の最も好む音色であり、サンスイやオンキョーのアンプとの相性は抜群である。