2023年9月15日 09:00
スケール感とは、適度に音場が広がりそれぞれの楽器の定位がキッチリとしていることを示していると推測する。
ここで「音場」とは聞いている部屋により大きく聞こえかたが変わるものであり、スピーカ自体で差が出るとすれば水平か垂直方向の指向性が広い事を示し、AV用のスピーカーではまだしもハイファイオーディオでは逆に評価が下がるはずです。
ハイファイオーディオではある程度の指向性が求められ、ハイファイオーディオメーカーはいろいろな技術を駆使して指向性を高めようと努力しています。
また「定位」とは音のブレが無い事を示し、レスポンシビリティの良さやダイナミックレンジなど各種の要素が存在しており、総合的な結果として「定位」が決まってきます。
「音場」の広さと「定位」は普通対局に在る要素で、そのメーカーがどちらを優先しているのかを解らないと正確な評価はできないと思われる。
また、使っているアンプやスピーカーによって決まってくる要素であり、また相性も大きく左右してきます。
つまり、評価用に使っているアンプやスピーカーと自身のものが異なれば参考にならないと評価と言えます。
※音というのは人間の耳の構造上、極めて曖昧な存在です。
その音を言葉で表現するのは更に難しいのですが、評論家諸氏の独特な言い回しが更にこれを難しいものとしている気がしてなりません。
また、正確な意味も知らずに他の評論家の表現を真似ている若い評論家もいるので、オーディオ評論家の評価を鵜呑みにするのは大変危険です。
オーディオは製品の性質もさることながら、鳴らす環境やソースによって大きく鳴り方が変わるし、感じ方はその人の趣向が強く反映されます。
評論家の多くが「~感」という言葉を使います、つまり自身の感覚であって、そこに根拠も示すべきエビデンスもありません。
オーディオ製品は、他者の評価は参考程度に聞いておいて自分の耳で確認し、自分の好きな音を探すのが一番でしょう!