若い人は不要な出費に対して「損した」と言います、確かに若い時は誰しも見返りのないお金を損失だとして何時までも気にするものです。
私も五十歳くらいまでは貸したお金が戻ってこなかったり、高い買い物をして結局使わずに無駄にしたことなどを何時までも頭の隅に記憶していて思い出しては何か損した気分になったものです。
でも歳を重ねるうちに戻ってこなくなったお金に対してそれほど気にならなくなってきます、例えば先の9.11同時多発テロの際には都内の豪華マンションが買えるほどの損失を株の信用取引で一夜にして失いました。
更には国内外のベンチャー企業に投資をしては結局未だに1円も戻ってはきません、ネットワークビジネスにはまった友人から使いもしない大きな買い物もしたこともあります。
私はこういった事項はすべて、「今幸せに暮らせているのだから過去のことは終わったものとして未来を考えて生きよう」と考えることにしています。
過去の戻ってこないお金はある意味で直接的な利益は何も生まないかもしれません、でもそれによって別の方向から何時かは必ずお金は回ってくるのです、そういう意味ではすべてが投資なのです。
私は「散財」という言葉が大嫌いで一度も使ったことがありません、失ったお金はすべてが未来への「投資」だと考えるようにしています。
そう考えると過去を引きずることもなく前向きに生きていけるのです、幸せを掴みたいのであれば過去の失ったお金のことを引きずらないことです、そしてこれから先の入ってくるお金のことを楽しみに考えている方が未来が明るく輝くものになります。
お金とは居心地を求めて世間を回るのです、そしてぐるぐると回してくれる人のところに寄りたがるのです、お金は自由に伸び伸びと働きたいのです、だから決して一ヶ所に閉じ込めてはいけないのです。
お金が出ていくことを恐れて出し惜しみしているときより、気持ち良くお金を使っているときのほうが元気よく過ごせています、これは私の経験上明確に言えることです。
当ブログは法人限定の資産構築&資産運用におけるヒントとなる有益な情報を発信しています、起業10年も経てばほとんどの企業には多くの資産価値のあるものが生まれています、ただ多くの経営者はその存在に気が付いていません、なぜなら決算書に表れないからです。
また、気が付いたとしても眠っている資産価値のあるものを決算書に表面化させる方法を知りません、その結果本当は会計上優良企業になっているかもしれないのです、決算書の数字は嘘をつきません、だから銀行融資や割当増資などでは必ず過去3期分の決算書を要求するのです。
本当は将来大きな利益を得る金種を保有していても決算書に現れなかったら評価されることもありません、したがって必要資金も得ることができない状況に陥ってしまいます。
自分の会社の価値を正確に把握し評価してもらうべき事実を作り上げる、これは経営者にとって必須の業務の一つです、解らないことはよく知った専門家に頼ることです、これができない経営者は現状に甘んじて自分のできる範囲で何とか資金繰りをせざるを得ません。
経営者の務めには社員とその家族の生活を守らなくてはいけません、一人で悩まず素直に他者に頼ることも肝要です、それでこそ社員や事業を守れるというものです、自身で興した会社をどこかの段階で正確に価値評価や会計監査を行ってもらうのは有益な企業経営の一つです、僅かな費用を惜しんで大金を逃さないようにしたいものです。
私のホームタウンである池袋は横浜中華街に次ぐ日本第二位のチャイナタウンであり、ここにきて更にチャイナタウンの拡大が急ピッチで進んでいます、特に北口方面は行きかう人の半数は中国人であり夜ともなれば聞こえてくる会話のほとんどが中国語です。
アフターコロナで自由に海外に行き来できるようになった今、これまで以上に日本に移住を希望する中国人が急増しているようです、これまで中国人海外移住者の多くはカナダ・イギリス・シンガポール・マレーシアだったそうですが、10年ほど前から日本が最有力地となっているようです。
その理由は物価が安定していて子供が一人歩きしても安全であり医療も発達していて将来への不安が少ないと言います、更には空気が綺麗で水道水でも飲める水の安全性が大きく加えて中華料理が日本の何処に行っても食べられ本国よりも美味しい店が多いということも理由に挙げられています。
そして最大の理由は政策により資産を守れない事情があるようです、それをどのように海外に移すかが重要な課題であり、その意味からも中国人が急増し暮らしやすい日本が最適だという結論に達したようです。
そんなわけで池袋は特に外国人には極めて寛大な街で私のホームマンションも半数は外国人です、更にはオーナーが中国人というマンションも多数見受けられるようになりました。
私的には外国人が多く住む街は活気があって大歓迎です、さらには居ながらにしてグローバル思考が身に付くことも気に入っているところです、私の外国人の友人もこれまでの中国人や韓国人に加えてネパール人やベトナム人と友人のグローバル化が進んでいます、更には新規事業の拡大でベトナム人を雇う計画まで持ち上がっています。
日本の不動産が外国人に買われて行くと嘆く人もいます、でもこう考えたらどうでしょう、少子高齢化が進んで経済力が失われて行くだけの日本において若い外国人移住者はこれ以上無い打開策なのだと、この広い心で外国人の日本移住を歓迎することが明るい未来の日本を考えるに重要なことだと思うのです。
経営とは利益を出し納税してこそのものです、その利益によって経営者も社員も給与を貰い事業に専念できます、他方では人の感覚は損失に先に目がいってしまい利益を素直に喜ぶことができない生き物のようです。
例えば10億円の先行投資で開発を行い初年度1億円の収益を上げたとしましょう、通常1億円も収益が上がったら喜ばしいことですが先行投資の10億円に目がいってしまい1億円の収益を素直に喜ぶことができません。
そればかりか10億円の損失を何とか取り戻そうとしてせっかく収益を出した1億円を有効活用させずに更なる投資に回しマイナススパイラルに陥ってしまうことさえあるのです、このように人間の感覚とは収益以上に損失に囚われてしまうようです。
これは1万円落とした後で友人から10万円損したという話を聞くと何故か救われた気持ちになるという心理学的なこととよく似ています、確かに損失は痛いのですが過去の話しです、経営とは過去を引きずるのではなく未来の収益を考え経営努力を行うことが肝要です。
一過性の先行投資のような損失は税法上9年間は赤字として消えることはありません、つまり10億円の先行投資での赤字はその後9年間で100億円の収益で10億円の利益が上がっても納税額はゼロとなるのです、一過性の損失は未来への節税の種というくらいの気持ちで前向きな経営を心掛けたいものです。
2023年12月、政府は家計金融資産の半分以上を占める現預金が投資に向かい企業価値向上の恩恵が家計に還元されることで更なる投資や消費に繋がることが重要であるという見解を示しました、つまり「成長と分配の好循環」を実現していくことが重要であるということです、具体的には以下のよう取り組みを推進するということです。
1.家計に向けた取組
・NISAの抜本的拡充・恒久化(令和6年1月から新NISA開始)
・顧客の立場に立ったアドバイザーの普及/促進に向けた検討
・金融経済教育の充実
2.金融商品の販売会社に向けた取組)
・顧客本位の業務運営の確保に向け、顧客の最善の利益に資する金融商品の組成/販売/管理等に関する態勢整備を促すべくモニタリングを実施
・取組の定着/底上げを図るため金融事業者に対して、顧客の最善の利益を勘案しつつ誠実かつ公正に業務を遂行することを義務付ける
3.企業や金融資本市場に向けた取組
・スチュワードシップコードやコーポレートガバナンスコードの策定/改訂
・コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクションプログラムの策定
こういった取り組みにより保険会社等の金融機関はベンチャー向けファンドの組成などが既にニュースに流れています、今後は一般企業も積極的に投資や資産構築&運用を行う時代になっていくと思います。
社会全体が動き出す前に一手先を読んで行動開始する準備を行うことが強い企業です、みんなが動き出した後では参加者に甘んじて先駆者にはなれません、先駆者利得というようにいち早く手掛けた企業が利益を独り占めできるのです。