木の話し-5
植物は同じ種の種を撒けば、どこで育てても殆ど同じ形に成長します、また途中で切っても脇芽が出てきて形を最終形にしようとします。
複数の同じ細胞が組み合わされているだけなのにこの性質は実に不思議な性質です。
動物も最近になってIPS細胞というのが発見されました。
これは何処に移植しても元の形になろうとする細胞で、例えば切断された指に振りかけるだけで骨や肉、爪までも元々仕組まれた形に再生します。
それも人それぞれの元もとの形に再現されるのです。
DNAの遺伝子研究は恐ろしいスピードで進化しています、しかし全ての情報を読み取るまでには至っていません。
持って生まれた遺伝子を操作する研究も他方では進められています、所謂「遺伝子組み換え」ですが、元々持って生まれた最終形、これを人類が勝手に変えても良いものでしょうか。
私個人に限って言えば、疑問を持たざるを得ません。
<完>
木の話し-4
「真核生物」から葉緑素を体内に取り込んで、外気である二酸化炭素から炭素成分を取り込むことで成長させようと進化したのが植物です。
また、動物はもっと積極的で、それまでの「真正細菌」などの天敵であった細胞を破壊してしまう毒素である酸素を逆にエネルギー代謝の媒体として活用できる機能を獲得しました。
面白いことにこうして一つの祖先から分かれた動物と植物は互いに互いのエネルギー元を補填し合うという陰陽の関係になっているということです。
つまり植物は二酸化炭素を取り込んで酸素を吐き出し、動物は酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出しているのです。
動物と植物は発祥の時から1つの生命体から生まれ、2つで一つの陰陽の関係を保ちながら進化を遂げてきた生命体だったのです。
人間も自然に触れたり、多くの花や樹木を身の回りに置くことで癒されるのは至極当然の事なのかもしれません。
陰陽の地球最後に誕生した2つの生命体、この関係は2つに別れた瞬間に、それぞれがそれぞれの役割を担い、それぞれの種の保存の協力など共に共栄共存するという切っても切れない深い関係で結ばれています。
この関係については、海藻と魚類、花と昆虫、果物と鳥類やげっ歯哺乳類との関係などに多々見る事ができます。
さてこのように動物と植物は切っても切れない関係にあるのですが、共通する性質が見て取れます。
それは恒常性機能の一種なのですが、予めDNAによって生まれ持って形が仕組まれていると言うことです。
<続く>
木の話し-3
地球上に「生命体」が発祥したのが37億年前とされています、そして最後に細胞が進化した「真核生物」は5億年前とされています。
「真核生物」の進化は、約2億年前に雪崩現象的に今も現存する多くの動物や植物の祖先を一瞬にして生みました、この期間はわずか2000万年程度と言われています。
その生命発祥からの時間に比べて、ほんの僅かな時期に誕生した多くの種類は今もなお進化しながらその殆どが保存されています。
いったいこの期間に地球に何が起こったのでしょうか、現在も多くの科学者の頭を悩ませています。
例えば動物で言えば、昆虫・魚類・両生類・爬虫類・哺乳類など、ほんの一瞬で共通祖先が生まれ枝分かれしてそれぞれが進化してきたのです、そしてそれぞれが多くの亜種をこれまでに発祥させながら全てが現存しています。
人類はそういう意味では、最後に誕生した哺乳類の亜種と言うことです。
動物も植物も真正細菌も、全ての「生命体」は原子生命体というたった一つの共通祖先に行き着くのです。
こういった生命の歴史や進化、生命の培地や環境も含めた地球全てを「ガイア」と呼んでいます。
<続く>
木の話し-2
「生命体」という意味では、まず植物と動物は生物学的に見るとどちらも同じ地球上で最も進化の遅い、つまり最も新しい「生命体」である「真核生物」と言うことになり、細胞学的に言えば同じカテゴリーの「生命体」ということになります。
また、動物と植物の発祥はほぼ同時期に突然的に地球に現れています、つまり植物から動物が進化したのではなく、ある一つの「生命体」から、ある時に動物と植物とにそれぞれ突然変異によって枝分かれしてそれぞれがそれぞれの方法によって今までに進化してきたと言えるのです。
その共通の祖先を巡って今も尚研究は続いています。
現在の地球上に生息する「生命体」は大きく分けて3種類です、一つは「古細菌」、これは最近になって「真正細菌」からゲノム研究などにより分類されました、海中深くの海底火山の温水で発見されたもので今では地球全土を覆う最も数も総重量も多いのではないかと推測されている「生命体」となっています。
そして、その「古細菌」から進化したと思われているのが「真正細菌」です。
「真正細菌」はDNAがむき出しになっており「真正細菌」の世界ではDNAを他種の細菌に注入して種を増やすなどの発見もあり、我々が考える種の保存とは程遠い世界が繰り広げられています。
最後に細胞内にミトコンドリアを取り込み、細胞核を持った「生命体」が地球上に現れます、それが現在我々が「生物」として認知している動物であり植物なのです。
したがって、プランクトンもミミズも人間も同じ「真核生物」であり、「生命体」としての生態は実に共通するものがあるのです。
外見は異なるが、生命機能としての特徴は細菌類に比べて観れば極めて近いということなのです。
<続く>
木の話し-1
皆さんは普通「木」と聞くと植物である樹木や草木を思い浮かべるでしょう。
しかし「運命波学」の6つの元素という観点で見ると、単純に植物と言うこではなく、6つの元素にあって唯一の「生命体」ということで捉えているのです。
ここで基本的な疑問ですが、「生命体」とはいったい何を指して言うのでしょうか。
「生命体」は、思想や宗教的な意味も含めると無数に定義が分かれます、ここではその元素の本質に迫るということで生物学的見地によって話を進めることにしましょう。
生物学でいう「生命体」の条件は3つあります。
一つは「自己繁殖能力」、これは細胞分裂なども種の保存と言う定義からすれば繁殖の一つです、簡単に言えば種を永代に渡り保存し自ら成長をしていくものと言えます。
もう一つは、「エネルギー代謝能力」、これは生きる為に必要なエネルギーの元を摂取し体内で必要なエネルギーに返還する能力を指します。
最後の一つは、「恒常性」、これは環境の変化にあっても生体を維持していけるという能力で、体液濃度や成分の安定性や恒温動物では体温調節などもこれにあたります。
生と死ということについても、大きな意味では繰り返し行われると言う意味で恒常性というカテゴリーに含まれています。
こういった観点で「生命体」を考えると、皆さんが考えている「生命体」という世界とはまったく別のものになってきます。
例えば、地球上の「生命体」は動物と植物の2種類と考えている人は実に多いと思いますし、植物から進化して動物になった、つまり生命の始まりは植物からという人も多いのではないかと思います。
しかし、上記は全て誤りであり、生物学的には50年以上も前に「生命体」の分類と進化の過程はほぼ確立されているのです。
<続く>