火の話し-2
紀元前5世紀になると、中国やギリシャでは「火」は一つの化学元素ではないかと考えられるようになりました。
例えば中国では「五行思想」によって、ギリシャではエンペドクレスやアリストテレスが「4大元素思想」に「火」を組み入れています。
更に歴史は進み、18世紀には、カントを代表とする多くの思想家によって「火」は無数の原子として存在し、燃えるという現象はこの原子の移動によって発生すると考えられました。
これらは、現代では酸素との結合による「燃焼」という化学反応の一つで「火」の原子は存在しないことははっきりと解っていますが、原子の移動という点においては「燃焼」の科学そのものであり、まったくのでたらめだとは言えないものだと思います。
また「火」は神聖なものとして古くから人類に崇められてきました。
一つは世界同時多発的に発生した「太陽神」、太陽はまさに「火」の神様なのです、その片鱗としての「火」はオリンピックでは必ずギリシャにおいて太陽光からレンズを使って点火し、その後絶やさずに点火台までリレーによって運ばれます。
日本でも各地に火祭りの行事が存在しますし、お盆での迎え火や送り火など火を神聖なものとして崇める国や地域は多く存在しています。
このように、人類と火は人類発祥以来密接な関係に有ったのです。
ここで、一つ誤解のないように申し上げておくと、実は太陽は燃えている「火」ではありません。
これは核反応によって引き起こされる激しい熱と光であり、物が燃えているという「火」とは化学的には一線を引いて考えられています。
つまり、厳密に言うと「太陽=火」と言うことは科学的には大きな疑問が残ります。
火の話し-1
人類が最初に「火」を積極的に用いたのは約150万年前のホモ・サピエンスと言われています。
それは明らかに「火」を使って肉を焼いたり暖をとったりしていた痕跡が発見されたためで、それ以前にも使われていた可能性は発見されていないだけで極めて高いのではないかと考えられます。
当初は火山の噴火や雷などによる自然発火で起こる恐怖の対象であった「火」ですが、地球上に存在する人類だけがその焼け跡から「火」を使うことで植物や動物を美味しく食べる事ができ、暖や灯りに利用できる事を見出し利用する技術を獲得したのです。
また、人類が「火」を使うようになってから脳が急速に発達したという説を唱えている科学者も存在します。
その後、「火」を絶やさぬように火種を維持する方法を考え、「火」によって温かく美味しく食事ができることや、夜に天敵から身を守ることも学びました。
そして、たまたま「火」の回りの土が硬くなるのを見てそれを土器にすることを学び、そしてあらゆることに「火」を活用することを考えていったと想像できます。
これらの一連の「火」がもたらした結果によって、人類の脳への急速な発達は紛れもない事実として認めざるを得ないものであると思います。
<続く>
2021年10月18日
本日、「パーフェクト個性学」ホームページがグランドオープン致しました。
2008年の「運命波学」の誕生から5年後の2013年6月、「運命波学」の基本理論のうち個性や相性といった部分のみを抽出して、更に誰にも理解できる簡単な個性学として「パーフェクト個性学」を新たに確立致しました。
2018年1月8日には、誕生から5年目にして「パーフェクト個性学」の書籍が出版されました。
進化を遂げつつ日々検証を重ね、大きな学問として成長させていきたいと思います。
パーフェクト個性学ホームページ
https://namigaku.com/ppp/
2018年1月8日
運命波学6冊目となる、書籍「パーフェクト個性学」が発売されました。
学問の確率から検証を重ね、実に5年目にして出版となりました。
著者 後田陽子
監修 株式会社運命波学研究所
「運命波学/パーフェクト個性学」は、自分を理解し人生の陰陽バランスを取りながら、相手を理解したいと努め尊重し合うことのできる共存共栄の世界を創る素晴らしい人生学問です。
自分を知り相手を知り、豊かな未来を創るためのエッセンスが満載となっています。
「パーフェクト個性学」で自身と相手の気質を理解したうえで活用して、憂いなく楽しい人生を送っていただければ幸いです。