石(いし)とは、ずばりトランジスタアンプの最終段に使われるパワートランジスタのこと。
真空管アンプに使われる真空管の個数を球(きゅう)と数えることから真空管を球(たま)と呼ぶのに対して、トランジスタアンプは使われるトランジスタの個数を石(せき)と呼ぶことからトランジスタやMOS-FETを石(いし)と呼ぶようになった。
尚、一部のマニアはトランジスタやFETを球(たま)と呼んでいる人もいるから驚く。
トランジスタに使われる半導体のシリコン素材は、鉱石の雲母から生成されてつくられます、したがって石(いし)と呼んでも根拠が無いわけではない。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、ときどき使われたりしていますので参考になれば幸いです。
球(たま)とは、ずばり真空管アンプの最終段に使われる真空管のこと。
また、トランジスタやMOS-FET全盛期でも最終段に使われるトランジスタやFETを「球」と呼んでいる人もいるから驚く。
更には、リニアICにも使う往年のオーディオマニアもいる。
真空管を「球」と呼ぶオーディオマニアは、出力段に使われる真空管の名前は全て言えるだけではなく、数多い回路の知識も半端ではないから凄いの一言。
当然、若いころから自身で真空管アンプを自作している人も多い。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、ときどき使われたりしていますので参考になれば幸いです。
ハイタッチとは、日立製作所の「HITACHI」ブランドのこと。
元々は、昔のアメリカのオーディオマニアがシャレで「HITACHI」をハイタッチと呼んでいたが、当時の日本のオーディオマニアが真似て呼ぶようになった。
若い人が、オーディオショップでこれを使うと間違いなく「面倒な客が来た」と思われるので使わない方が良いでしょう。
ちなみに私は一度も言った事がありません、むしろ過去の日立のオーディオブランドである「Lo-D(ローディ)」を使う方がオーディオショップでは馴染みが有り好まれるかもしれません。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
エレボイとは、アメリカの老舗スピーカーメーカーである「エレクトロボイス」社を短縮してエレボイと称している。
エレクトロボイス社は、1929年創業のPA用音響設備では超有名なメーカーで、アメリカではコンサートホールやライブハウスなどで多用されている。
現在でも多くのロックミュージシャンに使われており、名を馳せた大型だけではなく近年では小型ユニットの名作も多く出している。
同社の製品で、名を馳せた60Cmを越える巨大ウーハーは近くで聞くと風圧を感じるほどであり、これを自宅に設置して楽しむモンスターオーディオマニアも存在している。
ただし、ハイファイオーディオファンは派手な音がするPA用の同社スピーカーを好まない傾向にある。
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近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
アメタンとは、老舗オーディオスピーカーメーカーのタンノイのアメリカ時代の製品を指している。
タンノイは、1926年にイギリスで誕生した老舗スピーカーメーカーであるが、1974年に工場が火事になり大損失を出します。
これがきっかけとなり、アメリカの老舗オーディオメーカーである当時既にJBLなどを傘下に持つハーマン・インターナショナル社に売却されます。
その後、2002年にデンマークのTC社に売却されるまでの間に出された約30年に及ぶタンノイ製品を、「アメリカ時代のタンノイ製品=アメタン」と呼ばれるようになったのです。
タンノイは特にクラシックファンには堪らない製品を数多く出し、アルニコ磁性体(強磁性体)を使ったスピーカーは特に有名であり、アルニコの大口径ユニットを大型エンクロージャーに入れた製品は未だに中古市場でも不動の人気がある。
また、アメリカ時代の製品名で「A・B・C・D」で始まる製品はイマイチな音という都市伝説もどきの根拠を付けたレジェンドまである。
逆説的には、アメリカ時代の「A・B・C・D」で始まる製品はジャズやロックに向く音とも言え、事実ジャズファンに好まれる傾向にある。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。