ブーミーとは、英語の「boomy」であり本来好景気とか活況している様を示す言葉ですが、オーディオマニアの間で使われる時には、「低音を意図的に膨らませている」という意味で使われます。
特にカーオーディオでは、本来騒音の中で聞くので低音が聞こえないために低音域をブースターを使う方法で上げる必要があります。
ハイファイオーディオの世界では近年スピーカーサイズが小型化し、ユニットの限界もあり低音域が上手く鳴らせません。
結果的に、バックロードホーン方式やバスレス方式で意図的に低音域をエンクロージャーの細工によって強調させています。
このような方式での低音はもたついた感じ(レスポンシビリティが低い)で輪郭がはっきりしません(ベースとバスドラなどの音が個別ではなく重なり合って聞こえる)。
このような低音を指して「ブーミーな音」と表現し、主に低音域に関して否定的な言葉として使われます。
また、上記のようなエンクロージャーの細工によってではなく、アンプなど製品そのものの性能によって「ブーミーな音」と表現される場合は否定ではなくその人の好みの問題で拒絶を意味します。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ガリとは、スイッチやボリューム、また配線などを触った時に「ガリッ」という音がすることを指している。
この「ガリッ」という音の原因は、接続が緩いか経年経過で接点に錆が出てしまって接触不良を起こしているからである。
マニアは、定期的にコネクタを磨いたり蓋を開けてスイッチ類の接点を磨くなどのメンテナンスすることを忘れない。
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近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ドンシャリとは、低音域と高音域が中音域に比べて盛り上がっている音の事。
低音を「ドンドン」と、高音を「シャリシャリ」と鳴り響かせることから表現される用語である。
マニアの間では、「ロックを好んで聴く人、若い人、オーディオ歴が浅い人はドンシャリ音を好む」という定説がある。
これは、有名なオーディオ評論家がオーディオ雑誌の中の評価レポートなどで何度も使ったセリフであり、これに同調してのことだと推測できる。
また、カーオーディオやPA(ホールや屋外での音響設備)では騒音が多く、屋外では更に空間が広い為に意図的にドンシャリ音になるようにセッティングするのが一般的である。
ただ、これはハイファイオーディオとは一線を引いたオーディオ(音響)と認識する必要がある。
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近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
石(いし)とは、ずばりトランジスタアンプの最終段に使われるパワートランジスタのこと。
真空管アンプに使われる真空管の個数を球(きゅう)と数えることから真空管を球(たま)と呼ぶのに対して、トランジスタアンプは使われるトランジスタの個数を石(せき)と呼ぶことからトランジスタやMOS-FETを石(いし)と呼ぶようになった。
尚、一部のマニアはトランジスタやFETを球(たま)と呼んでいる人もいるから驚く。
トランジスタに使われる半導体のシリコン素材は、鉱石の雲母から生成されてつくられます、したがって石(いし)と呼んでも根拠が無いわけではない。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、ときどき使われたりしていますので参考になれば幸いです。
球(たま)とは、ずばり真空管アンプの最終段に使われる真空管のこと。
また、トランジスタやMOS-FET全盛期でも最終段に使われるトランジスタやFETを「球」と呼んでいる人もいるから驚く。
更には、リニアICにも使う往年のオーディオマニアもいる。
真空管を「球」と呼ぶオーディオマニアは、出力段に使われる真空管の名前は全て言えるだけではなく、数多い回路の知識も半端ではないから凄いの一言。
当然、若いころから自身で真空管アンプを自作している人も多い。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、ときどき使われたりしていますので参考になれば幸いです。