ファンキーとは、本来では踊るようなテンポの軽快なリズムのジャズの音楽カテゴリを指して言います。
特に、50年代後半のジャズカルテットやクインテッドなどでこういった軽快なリズムのジャズをファンキージャズと呼んでいました。
ソニー・クラーク、レッド・ガーランドなどのピアニストが作曲したジャズの名作の数々はまさに軽快そのものです。
これが、ジャズを離れて明るく軽快で切れの良い音がするスピーカーやアンプを、一部のジャズファン&オーディオマニアはファンキーサウンドと呼ぶことがあります。
まあ、押し並べて良い評価の場合に使われます。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
カマボコ型とは、低域も高域も伸びていない中音域がふっくらした音質を指して言います。
これをスペクトラムアナライザで見ると、まさにカマボコを縦から見た形となっています。
この無理に周波数を伸ばしていない音色は、本当にストレスの無い迫力ある骨太な音がします。
ジャズやロックファンにはたまらない音であり、好んで選ぶ傾向があります。
周波数レンジが広いアンプやCDプレーヤーは、クラシックファンには必要でもジャズやロックファンにとっては本当に意味も無く宝の持ち腐れです。
何故なら、そんなワイドレンジな周波数が入っているソースそのものが存在しないのですから。
したがって、エントリークラスのCDプレーヤーにミドルクラスのプリメインアンプで必要充分なのです。
高級なA級アンプを買うお金で高級なスピーカーを買うか、ソースにお金を使った方が実質的で賢いのです。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ブーミーとは、英語の「boomy」であり本来好景気とか活況している様を示す言葉ですが、オーディオマニアの間で使われる時には、「低音を意図的に膨らませている」という意味で使われます。
特にカーオーディオでは、本来騒音の中で聞くので低音が聞こえないために低音域をブースターを使う方法で上げる必要があります。
ハイファイオーディオの世界では近年スピーカーサイズが小型化し、ユニットの限界もあり低音域が上手く鳴らせません。
結果的に、バックロードホーン方式やバスレス方式で意図的に低音域をエンクロージャーの細工によって強調させています。
このような方式での低音はもたついた感じ(レスポンシビリティが低い)で輪郭がはっきりしません(ベースとバスドラなどの音が個別ではなく重なり合って聞こえる)。
このような低音を指して「ブーミーな音」と表現し、主に低音域に関して否定的な言葉として使われます。
また、上記のようなエンクロージャーの細工によってではなく、アンプなど製品そのものの性能によって「ブーミーな音」と表現される場合は否定ではなくその人の好みの問題で拒絶を意味します。
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近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ガリとは、スイッチやボリューム、また配線などを触った時に「ガリッ」という音がすることを指している。
この「ガリッ」という音の原因は、接続が緩いか経年経過で接点に錆が出てしまって接触不良を起こしているからである。
マニアは、定期的にコネクタを磨いたり蓋を開けてスイッチ類の接点を磨くなどのメンテナンスすることを忘れない。
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近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ドンシャリとは、低音域と高音域が中音域に比べて盛り上がっている音の事。
低音を「ドンドン」と、高音を「シャリシャリ」と鳴り響かせることから表現される用語である。
マニアの間では、「ロックを好んで聴く人、若い人、オーディオ歴が浅い人はドンシャリ音を好む」という定説がある。
これは、有名なオーディオ評論家がオーディオ雑誌の中の評価レポートなどで何度も使ったセリフであり、これに同調してのことだと推測できる。
また、カーオーディオやPA(ホールや屋外での音響設備)では騒音が多く、屋外では更に空間が広い為に意図的にドンシャリ音になるようにセッティングするのが一般的である。
ただ、これはハイファイオーディオとは一線を引いたオーディオ(音響)と認識する必要がある。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。