2022年7月14日 00:00
日本が誇る天才物理学者の一人である寺田寅彦、大学生の頃にたまたま図書館で見つけた寺田寅彦の随筆の数々を借りては徹夜で読みふけったものです。
物理学を文学として解りやすくまとめた寺田寅彦の随筆の数々は、私の思考に大きな影響を与えたのは間違いないところです。
また、「形の科学」という自然界における生物と物理学を融合させた視点と発想には本当に驚き、私の脳は大きなカルチャーショックを受けました。
そんな寺田寅彦は多くの金言を残しています、ここで私の心に刻まれた金言を幾つか紹介しましょう、私をよく知る人は私の思考の片隅にこれらの金言が存在していることがが解るかもしれません。
「疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う」
「怪我を怖れる人は大工にはなれない、失敗を怖がる人は科学者にはなれない」
「最後の一歩というのは、実はそれまでの千万歩より幾層倍難しいという場合が何事によらずしばしばある」
そして、常に私の思考の原点に在る金言がこれです。
「災いは忘れた頃にやってくる」
これは、私がよく使う言葉の「上手くいったときほど謙虚になれ」ということに繋がる思考の根幹です。
普通の感覚の人は思い通りになった時は慢心して警戒を怠ります、ここに魔の手が襲いかかるのです。
今しか考えていない人は常に同じことを繰り返します、自身の人生が常に行動によって枝分かれしていき一直線で未来には伸びていないことを解っていません。
反省しない人は失敗人生の無限ループに確実に入り込んでいます、だからどんなに頑張っても失敗のループから抜け出せずに成功しないのです。
そんな人は常に淡い夢の中で生きているのかもしれません、「何時かは上手くいく」と淡い夢が現実のものになると思い込み、その思い込みによって脳が支配され正常に機能しないことさえ解らないのです。
私にはそれが見えるから厳しくも手を差し伸べるのですが、多くの人は「失敗人生の無限ループ」状態が慣例化してしまっているようで心地良いとさえ感じてしまっています、その結果において差し伸べた手を自ら振り払ってしまいます。
そしてまた、人を変え手を変え品を変えては周囲に迷惑をかけ犠牲者を増やしながら同じことを繰り返すのです。
救いようのない人は他者がいくら頑張っても救えません、救えるのは自身の自立させた大人の冷静なる思考だけです。
成功しない人は、共通してこれまで培ってきた「上手くいかない思考」を擽られるのが極めて不快と感じるようです。
私はこういう人から多くを学びました、そして二度と無暗に成功しない人の思考を擽ることはしないでしょう。
私も嫌われても恨まれるのはいやですから、そして成功しない人とどんなに深く関っても私には何の利益にも得にもならないことがこの歳になりようやく解ったのです。