2022年3月24日 00:00
人間の行動心理で実に面白い事象があります、その一つに名称の定義こそ在りませんが行動内容から私は「事後検証」と称している行動心理があります。
私が命名する「事後検証」とはどのような行動心理かといいますと、「自分が判断して行動した事を後々にそれが正しかったかどうかを確認する」という行動を無意識にとってしまうというものです。
例えば、社員だった頃は自社のホームページを見ることすらしなかった人が、退社後に会社がその後どうなったかが気になってホームページを常に見るようになってしまいます。
また、縁を自ら切った人がその後どうなったか、買おうとして買わなかった金融商品の価格がどうなったかなど、自分の判断が正しかったかそれとも間違っていたのかと判断行動した後に猛然と気になってしまうのです。
私は、過去からこういった行動心理を目の当たりにすることが多々あります。
自ら縁を切ってきた人が突然メールなどで連絡してくることがあります、そのメールには「ホームページを見て元気かなとふと連絡しただけ」とあります。
「昔どおりに元気にやってますよ」と返信すると、「それなら良かったです」だけでやり取りは終わってしまいます。
わざわざ連絡してきたからには何かあると思うのですが、特にこれといった進展はありません。
ただ気になっているのだなということだけは伝わってきます、こういった人は一人や二人ではありません。
縁が切れた後まで未練がましく気になるくらいだったら、新たな関係を構築しようと試みればいいのにそこまではできないようです、否自分の判断したことが過ちだったことを認めたくないのかもしれません。
まあ、人の心理とは思った以上に複雑で深いなと思うことが多々あります。
私はというと自身の判断で行動したことは全てが自身の責任だとして受け入れます、だからどのような結果が起きようとも後ろを振り返ることはありません。
つまり終わったことはその後どうなったかもまったく気にならないのです、その事実は最初からなかった事として次の新たなるステップに既に進んでしまっているからです。
過去を振りかえったところで戻れるわけはないし、できることはあくまでも未来に起こる出会いと出来事でしかないのですから。
ただ、私は過去に去った人を何度も受け入れてきています、それは未来に開かれた新たな出会いだと認識するようにしているからに他なりません。