2021年3月 5日 00:00
この数年間で、日本で働く外国人労働者が急増しています。
その背景には、若い世代の日本人労働者の減少と税収の減少に歯止めをかける目的での長期就労ビザの緩和化政策があげられます。
特に、人口増加や自然災害で職につけない人が増加傾向にある東南アジアの国の人々が日本に職を求めて多数押し寄せています。
そんな中、このところ在日外国人との接点も多く、日本にいながらたくさんの外国人の知人友人を得ています。
諸外国の国内事情や、在日外国籍の人ならではのビジネスも多数存在する事も解ってきました。
世はボーダーレス時代、経営のダイバーシティ政策も必然と言えば必然なのかもしれません。
特に信頼や信用を重んじる東南アジアの人々、まして外国で就労する人にとっては能力や知識よりも人間性や信頼関係が肝要となります。
20代から50を越える多くの国でビジネスを行ってきましたが、こんなところで経験が活かされるとは思ってもみなかったというのが正直な話しです。
どんな経験も無いよりも有った方が良いのです、でもしなくても良い経験はしない方が良いのです、その経験の内容によっては妙な知恵や思考が根付いてしまい警戒心の塊のような人もいます。
日本人は相手の考えが解らなくても大人の対応で笑ってスルーしてくれますが、外国人相手ではこんな手法は通用しません。
本心なのか建前なのか、本気なのか愛想なのかをズバリ問われてしまいます、本心を隠して外国人とのビジネスなどまずできないと思った方がよいでしょう。
本心を隠して建前が通用するのは世界広しといえ日本だけです、つまり日本だけが例外的に曖昧さを美徳としている文化なのです
これから日本人も、常に本心で他者と真摯に向き合わざるを得ない時代が到来することになります。
ボーダーレス時代、能力や経験ではなく人間性や信頼関係が大いに問われる時代、日本国内のビジネスの価値観が大きく変化し始めています。
こんな時代を上手くビジネスに繋げるには、視野を広げどんな人種や文化でも受け入れられる柔軟な包容力と人間力が必須となります。
日本の企業も遅らばせながらも、ようやく異文化を取り入れたダイバーシティ企業を目指し始めています。
経営のテクニックを学ぶのも良いのですが、その前に人として学ぶべきものがたくさんあるのではないでしょうか?
経営者も人の子、ならば何を以っても人間関係や信頼関係が最重要であり必須事項なのです。
上手く人間関係や信頼関係を構築できない人が、ビジネスで成功することなど有り得ないのです。