2020年11月26日 00:00
経営者人生36年、この間何人の経営者と会ってきたのだろうか?
そんな経営者を改めて考えるに、企業規模の大小や職種に限らずビジネスが上手く行っている人と上手く行ってない人とが奇麗に二極分化されているのは興味深い事実です。
当然、上手く行っている人は上場や更なるステージに上がるための前向きな話しが多く、上手く行ってない人は縮小や事業撤退など後ろ向きな話しになります。
上手く行く人はみなコピーしたかのような思考と行動パターンを持ち、上手く行かない人もまたコピーしたかのような思考と行動パターンを持っている事に気付かされます。
上手く行く人の共通事項は話し方が極めて上手いという点です、これは流暢に話すということではなく最後まで他者の話しを聞き的確な質問をピンスポットでタイミング良くしてくるということです。
つまり会話に一切の無駄が無く短時間で複数件の決定事項が生まれます、つまりビジネスも流れるようにスピーディに且つリズムカルに進むのです。
対して上手く行かない人は何時間も話しても話しの内容さえ正確に掴めず決定事項は何一つ出てきません、したがって何時まで経っても状況は改善するどころか悪化してきます。
また他者の話しは聞かずに自身の要求したい事だけを一方的に話し、同じミスを何度も何度も繰り返します。
もう一つの共通事項としては基本思考、つまりはビジネスマインドにあります。
上手く行っている人は参加者全員の利益分配を念頭に置いたビジネス思考を持っています、決して自己利益だけを優先するようなことは一切しません。
また結果においては全てが自己責任という観点ができているので自身の行動の結果を潔く受け入れます、間違っても世の中や他者のせいにはしません。
そして何よりも発想が常に前向きでエネルギッシュであり表情が明るいのです、だから逆にこちらも元気が出てきて効果的な提案を惜しむことなくしたくなります。
上手く行かない人は全て逆で、自己利益や細かなお金の出入りに固執し上手く行かない事を他者や景気の責任にすり替えます。
「原因と結果」、私はよくこの言葉をよく使います。
結果の善し悪しは過去の原因に起因しそれなりの結果が後に表面化しているに過ぎません、原因とは生まれてこの瞬間まで自身が選んで進んだ選択とその過程での思考と行動そのものなのです。
また、何事においても自身の気持ちや考えを理解してもらうことだけを欲求せずに、まずは相手を正確に理解しようとする努力と姿勢が重要だと思います。
自身が思うように生きたいのであれば、これは最低限の必須事項です。
誰もみな一人では生きられません、他者を正確に理解しようとしない人に自身のことを優先して理解してもらえるわけがありません。
全てが上手く行かないのはこれまでの選択と行動という原因に在り、至極当然に現在結果が必然的に起きているだけのことなのです。
これを理解できない人には、改善という多くが夢に終わる事項はまさに夢のまた夢に終わるでしょう。