2020年11月25日 00:00
経営状況は決算書に見事に反映されます、そしてその人の思考が見事に経営に反映されます、つまり経営者の思考がそのままその会社の数字として表れるのです。
簡単な話しが、利益とは売り上げから全経費を差し引いた残りであり、赤字になるのは経費が多いからではなく売り上げが少ないからに他なりません。
経費とは売り上げを上げるための必要コストであり、売り上げ原資(原価)でもあるのです。
経営計画とは、家計簿とはまったく逆の別の次元に存在しています。
これが多くの経営者が混同し、正確に理解していないのには驚かされます。
家計とは一定の入金を前提にして、何に幾ら使えるかという減算方式によるものです。
経営とは計画の売り上げを上げるためには、幾らの原資が必要になるかという加算方式による計画が肝要なのです。
「売り上げがないから経費を抑える」、このような主婦感覚での後ろ向き思考は更に経営を悪化させます。
ただし、売り上げを上げる為の積極的な施策をしながらのコスト減を思考する経営改善計画にはこれは該当しません、意味の無い無駄な経費を抑えることは経営上極めて重要な事項です。
先の家計簿感覚では、売り上げるための必要原資を抑えるのですから売り上げ増なども期待できるはずもないという極めて単純な発想から起こる思考です。
前向きな人は積極的に売り上げを上げるための雇用増強や投資を行います、つまり瞬間的には大赤字になるのは当たり前なのです。
結果、一時的な経費は増えても有効な施策を打ち出せ、あっという間に利益体質を作り上げて行きます。
当社には何人もの顧問がいます、そして何も利益に繋がらなくても報酬を払います。
その理由は、顧問はいざと言う時の保険であり取引先と良好なる信頼関係を維持するためです。
何もない平和なときは1年以上相談する事もありません、でも有事のときには何でも相談できる頼りになる存在であればそれで良いのです、これが有るからこそ思い切った経営活動を安心して行えるのですから。
その安心感によって、年間1000万円の利益が生まれれば決して高い投資ではないと思いませんか?
「経営者は信頼と安心には惜しまずお金を使うこと」、それを明確に理解でき行動できる経営者が本物の経営者というものです。
必要経費さえも惜しんで、結果不安を抱えながらの経営では誰が考えてもその会社の行く末は既に見えています。