2018年7月26日 13:00
よく、「若い肌が水を弾き、
歳を取ると水を弾かずにじわ~っと広がる」
といった表現がされますね。
洗いあがりの肌を玉状になった水が滑り落ちていく
ボディーソープのコマーシャルもあります。
健康な肌。
水分やコラーゲンが豊富な若い肌。
これらの肌は水が玉状になって弾く・・!
これは本当なのでしょうか?
また、
「水を弾くのは皮脂がほどよく残っているという健康な肌の証拠」
というのも見受けます。
水を弾くのは肌が若々しいおかげ?
水を弾くのはほど良い皮脂がある証拠?
そもそも水を弾くのは良いのか悪いのか?
なんだかいろんな情報が入り乱れていますね。
そこで、ひとつひとつ整理していくことにします。
ためしに、汗をかいた一日の終わりのシャワータイム。
身体を洗う前に、お湯を流してちょっと肌を見てみてください。
皮膚に水がじわっと広がり貼り付いたような状態になるはずです。
冒頭の理論で言うと、
この現象は「歳を取った肌」とされています。
では、次に市販されている洗浄成分の強いボディソープなどでよく洗ってみます。
今度は水が玉状になり皮膚に貼りつかずに弾かれます。
冒頭の理論で言うと、
この現象は「若い肌」とされています。
しかし、健康な皮膚とは本来、水を弾くことはないのです。
健康な状態の皮膚とは、親水性・親油性ともに優れています、
そして必要な皮脂だけでなく、
汗などの水溶性の有機物が混ざり合い乾燥しないようにできています。
そのため、玉状になって弾くのではなく、
皮膚に流れた後を残しながら落ちていきます。
このように、皮膚が水を弾いたのは肌が若くみずみずしいからでなく、
市販されているボディソープの多くにコーティング剤が含まれていること、
そして必要な皮脂成分まで根こそぎ奪ってしまう界面活性剤であることから、
正確には皮脂も水分も奪われてからからの状態なのです。
次に、
「水を弾くのは皮脂がほどよく残っている良い状態だから」という説についてです。
そもそも、この漠然と口にされる「必要な皮脂」とは何なのでしょうか。
次回、この皮膚表面の皮脂膜の成分を詳しく見ていきたいと思います。
つづく
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