春分(しゅんぶん)は、太陽黄経0度になり、旧暦2月の卯(う)の月の中気で、新暦では3月21日ごろになります。
地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道がちょうど交差したところである春分点に達し、太陽が真東から昇って真西に沈み、全地球上の昼と夜の長さがほぼ等しくなります。
この日を境に昼間が徐々に長くなり、夏至まで昼がだんだん長くなり、夜が短くなっていきます。
日本では、春分・秋分を「彼岸の中日」といい、春分・秋分の前後3日間を合わせた7日間をそれぞれ春の彼岸(ひがん)、秋の彼岸としています。
彼岸に墓参りをされると思いますが、これは春分の日を中日(ちゅうにち)とした前後7日間に、先祖の供養を行うというものです。
「彼岸(ひがん)」とはあの世を指す言葉で、これに対してこの世のことは「此岸(しがん)」と呼びます。
その間に三途の川が流れていて、死者は川を渡って彼岸に行くというのが仏教の考え方になっています。
彼岸は真西の方向にあるとされ、春分の日と秋分の日にはほぼ真西に太陽が沈むことから、真西を拝んで先祖を偲んだのが、彼岸参りの始まりといわれています。
また、彼岸には、もち米を甘いあんこで包んだ「ぼたもち」を墓や御仏前にお供えしたあとに、みんなで美味しくいただく風習もあります。
ぼたもちは「おはぎ」ともいいます。
春の彼岸に食べるのは、春に咲く花「牡丹」に見立てているため「ぼたもち」といい、秋の彼岸に食べるのは、秋に咲く花の「萩」に見立てているため「おはぎ」と呼ばれますが、諸説あります。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、寒さは和らんできて、過ごしやすい季節になり、この頃から桜の開花が聞かれはじめます。
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啓蟄(けいちつ)は、太陽黄経345度の期にあたり、旧暦2月の卯(う)の月の正節で、新暦では3月5日ごろになります。
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、そろそろ穴を啓(ひら)いて、這い出してくる頃になります。
啓蟄は季節を表すものではなく、「暖かくなって生き物が土から出てくる時期」のことです。
まだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなり、春の到来を伝える雷である春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。
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雨水(うすい)は、太陽黄経330度の期にあたり、旧暦正月の寅(とら)の月の中気(ちゅうき)で、新暦では2月19日ごろになります。
降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃で、山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤し草木が発芽し始めます。
春一番が吹くのもこの頃で、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきました。
しかし、積雪のピークで大雪が降ることもあり、本格的な春の訪れにはまだ遠く、三寒四温(さんかんしおん)を繰り返しながら、春に向かっていきます。
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立春(りっしゅん)は、太陽黄経315度の期にあたり、旧暦正月の寅(とら)の月の正節(せいせつ)で、新暦では2月4日ごろとなり、節分の翌日になります。
旧暦ではこの日が1年の始めとされていたため、決まり事や季節の節目はこの日が起点になり、八十八夜(はちじゅうはちや)、二百十日(にひゃくとおか)、二百二十日(にひゃくはつか)もこの立春から数えます。
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。
この文字は、縦書きすると左右対称になり、裏から見ても左右対称であるため、玄関に立春大吉のお札を貼った家に鬼が入ったとしても、鬼が後ろを振り返ると立春大吉のお札が目に入り、家にはまだ入っていなかったと勘違いをして家から出て行くということから、厄除け、厄払いの効果で、一年間災難にあわないというおまじないです。
この時期は、まだ厳しい寒さは残っていますが、暦の上では旧冬と新春との境目にあたり、この日から春になり、梅の花が咲き始め、徐々に暖かくなり、春の始まりが感じられるようになります。
また、立春以降に初めて吹く南よりの強風を春一番(はるいちばん)と呼びます。
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節分(節分)は、「季節を分ける」ことで、季節の始まりの前日のことをいい、春夏秋冬の全ての季節の立春、立夏、立秋、立冬の前日になりますが、現在では春に変わる「立春」の前日だけの行事になっています。
旧暦では立春を新しい年の始まりだと考えていたので、立春の前日の節分は、大晦日に相当する大事な日だったため、重要視され今も残っています。
新暦では2月3日頃となります。
季節の変わり目は厄(やく)が入りやすいとされ、邪気を追い払い、福や運を招き入れるために、豆をまきながら「鬼は外、福は内」というようになったそうです。
豆まきの風習は、大みそかに宮中で行われた追儺式(ついなしき)をまねたもので、「鬼やらい」とも言われ、年男により行われている行事です。
このほか、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭をさしたり、ニンニクなどの強い臭気のあるものを添えて、邪気除けなどを行う風習もあります。
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