2021年1月24日 10:00
イタリア北西部に位置するピエモンテ州は、州都トリノが冬季オリンピックの開催地にもなりました。
州名は「山のふもと」が由来となっていて、山の幸が豊かで、州内多数の場所で自然発生的にトリュフが育ち、世界の珍味の一つである美味な白トリュフが採れます。
また、ワインの生産地としてもイタリアの中でも特に有名な地域で、イタリアを代表する名ワインといわれる「バローロ」も生産されています。
ピエモンテ州の料理は、辺境伯貴族であったサヴォイア家がトリノに首都を構えたときに持ち込んだフランスの宮廷料理がベースといわれており、一般的なイタリア料理とは異なって、バターやラードを使い、複雑なレシピのソースをかけるのが特徴的です。
代表的な料理は、生の野菜スティックをたっぷりのニンニク、オリーブオイルで作ったソースに浸して食べる野菜のバーニャカウダー、シンプルにセージ風味の溶かしバターなどで食べる卵入り手打ち細麺パスタのタヤリン、赤ワインで牛肉を弱火でじっくり煮込んだブラザートなどがあります。
ブラザートは、バローロ・ワインで煮ることが多いのが特長です。
さらに、ピエモンテ州は、スローフード運動発祥の地であることや、ゴルゴンゾーラチーズの生まれ故郷でもあります。
州都トリノには、多数のチョコレート工房があり、パンなどに付けるイタリア人が大好きな「ヌテッラ」なども生まれています。