2019年12月 1日 23:59
法事などがあると普段ほとんど関わっていない仏教に触れることになります。
三界は、仏教の世界観のことであり、生死流転(るてん)する苦しみ多き迷いの生存領域を、欲界(よくかい)、色界(しきかい)、無色界(むしきかい)の3つの界に分類したものをいいます。
色とは物質のことで、界は層を意味します。
三界のうち最下の層は欲界で、性欲・食欲・睡眠欲の3つの欲を有する生きものの欲望にとらわれた生物の棲む領域で、地獄の生物、餓鬼、畜生、人間、天(神)の5種の生物の居住空間(五趣)からなっています。
五趣に阿修羅を加えたものを六道(ろくどう)といいます。
色界は3つの欲を離れた生きものの住む清らかな領域をいい、絶妙な色(物質)からなる世界であるため色界の名があり、四禅天(しぜんてん)に大別されます。
無色界は最上の領域であり、物質をすべて離脱した高度に精神的な世界であり、ここの最高処を有頂天(うちょうてん)といいます。