2020年11月17日 12:00
これを補修と呼ぶのかどうか?
取り合えず剥がれかかった突板(化粧板)と傷の修理を行いました。
といっても、PP製の突板が経年経過で縮んでしまっているので張り直しても隙間が空いてしまうという判断となり、それならばと乱暴にも剥がしてしまって後で塗装しようと考えたのです。
何故なら自然に剥がれてきて、みすぼらしくなる前に潔く剥いでしまった方がその後の憂いがなく気持ちが良いわけです。
一応綺麗に見えるが、フロントバッフルと天板の突板が浮き上がっているのです。
ほら、この通り。
そこで、全部剥がしてしまいます。
先ずは、突板の上からはめ込んでいるゴム製のダボ受けを全部抜き取ります。
おお、ダボ受けで止まっていたようです、ダボ受けを取ったら簡単に剥がれ落ちます。
次の鬼門はこのバスレフダクト、これも突板の上からはめ込んでいます。
ここは力任せに横に引っ張って取りました。
はい、ご覧の通り綺麗に突板が剥がれました。
この後、アルコールとベンジンで糊跡を綺麗にしてダボ受けをはめ込んで一旦は完了です。
P.P.D.D.方式と銘打った2つのウーハー構成。
上は音を押し出し、下は音を引き込みます、この作用によって極めてパワフルな低音再生を可能にしています。
意外や、これでもヨーロッパ調のツートーンの色調となり悪くはない。
時間が有る時にでもオイルステインで塗装を施すことにしましょう。
次に、今回のチェックで底面の傷も発見しましたのでこれもついでに補修します。
先ずは突板の剥がれを樹脂系ボンドで綺麗に張り合わせして凸凹を平らにします、これは金属製の板などを静かに押し付ければ傷つけずに行えます。
次に塗装します。
スプレーで直接やるのはNG、セロファン紙にスプレーして塗料を綿棒でこすりつけるようにして何度も厚く塗ります。
そして補修はこれで完了です!
写真で見ると補修跡が解りますが、実際に設置すると底面ということもあり、ほとんど傷は解りません。