DIYスピーカーの音質確認-1~フォステクス P-1000K
2021年4月 7日 12:00
フォステクスのかんすぴキットの最上位機種の10CmフルレンジスピーカーユニットのP-1000Kと、その専用エンクロージャーのP-1000E(現行商品、セットで1.2万円)を組みたてましたので、その音質を確認しました。
フォステクス P-1000K+P-1000E
ずばり、音質は悪くありません。
見た目こそユニットがむき出しの手作り感満載で、とても高級感はありませんが音質は下手な小型スピーカーよりも正直鳴りが良いです。
低音域もそこそこ出るし、特に中高音域の張り出し方が凄くてジャズなどは明るく軽快に鳴らしてくれます。
豪快さは当然無理な期待なのですが、薄っぺらさはなくJBLの小型スピーカーによく似た音質です。
サラウンド用のスピーカーとして考えるなら音質だけをとれば合格点です、ただ実際のホームシアターで考えると定格入力が低くて話しになりません。
まして、ハイファイオーディオでメインではとても使える音質ではありません。
そういう意味では、セットで2万円でも良い音質の小型ブックシェルフが沢山出ていますので、手作り感を得たい目的以外に購入する価値を見い出すことはできません。
それとやはり10Cm口径なので音圧が低いのに定格入力が20W台なので、ちょっとボリュームを上げるとそれほど大きな音に感じないのにユニットが壊れんばかりの歪を発生させて音にならなくなります。
また、パワーを入れるとエンクロージャーの箱鳴りが酷くて実質的には10W程度が限界かもしれません。
小音量では元気に鳴ってくれるのですが、この程度の音量で限界だとベッドルームでのお休み用かPCオーディオでの使い方くらいしか思いつきません。
ただ、小音量だと今度は低音域が極端に弱くなり、確実にラウドネスをオンにしないと聴ける音にはなりません。
まあ、DIYでの手作り感を味わって、小音量で楽しむ分には小型軽量で使いやすいかもしれません。