2021年4月 5日 09:00
世の中の仕事は、ブロックチェーン技術を利用してシステムを変えることで、DAO(Decentralizd Autonomous Organization)と呼ばれる自立分散型組織への移行が図られます。
イーサリアム開発者であるヴィタリック・ブテリン氏の発言として、
「たいていの技術は末端の仕事を自動化するが、ブロックチェーン技術は中央の仕事を自動化する」
という発言があります。
この発言はDAOの真髄でもあります。
組織体系を考える指標として、
・管理者の有無
・労働者の有無
で考えることが出来ます。
管理者有、労働者有は、従来の株式会社
管理者有、労働者無は、ロボットを管理し運用する会社
管理者無、労働者有は、DAO
管理者無、労働者無はAIによる完全自動化会社
となります。
DAOは、言葉の意味と組織体系から導きだされるように、ブロックチェーンがなければできないシステムというわけではありません。
しかし、中央で管理者が行う業務の一部が労働者の業務に入り込むようになるので、労働者にとっては少し負担になるかもしれません。
そこで、ブロックチェーン技術が活用されることで真のDAOが作り出されます。
ビットコインはDAOで動くシステムの先駆けです。
そのDAOが様々な産業で活かされることによって、仲介業や中間管理の必要性はなくなり、人間がやらなければならない仕事は減ります。
ここに危機感を抱く人が多いかもしれませんが、人間にしかできない、あるいは人間がやるからこそいいものを生み出せるという分野に人間の力を集約できるようになり、DAO化によってはじき出された余剰な労働力をもって、他産業が発展する可能性が高くなるとも言えます。
経済の歴史において農工間の労働移動による発展モデルがあったように、DAOによる労働移動は、経済を活性化させるキーポイントになります。
参考元フィンテックギーク