最近、新作である「ジュマンジ/ネクスト・レベル」映画館で公開されています。
今回見たのは、その初回、1995年の作品です。
主人公を、ロビン・ウィリアムズが演じているのですが、まだ若い!
CG技術も、まだつたないレベル。時代を感じます。
でもね、その位のCGが、とてもいいんですよね。
俳優の演技力と合わさって、やっと完成するというCGの方が、より温度を感じます。
内容も、ザ・アメリカ映画というものでした。
途中、笑いありのハッピーエンド。
ドタバタな賑やかさも、まさにそれ。
登場人物すべてにとってのハッピーエンドなので、
見終わった後、とても気持ちがいいのも、良かったと思います。
にしても、子どもを演じる女の子が、
後に、スパイダーマンのヒロインを演じているなど、
いま見たからこそわかることもあるので、
古い作品を見返してみるのも、楽しいものですね。
沢尻さんで話題になったこともあり、
以前から気になっていた「ヘルタースケルター」を見てみました。
「美しさ」のみを価値観とする女の人、
その生きる姿と、生きにくさが表現された作品でした。
私自身がその価値観を持ち合わせていないので、共感はできず。
ただただ、世の中、見渡せばもっといろいろな物があるのに......と感じてしまいました。
とはいえ、そういう人がいることは知っています。
現に、私の身近にも、そんな価値観の人はたくさんいます。
そうか、そういう風に感じているのか。そりゃあ、落ち込むわけだ、と理解のきっかけに。
内容ではなく、作品として考えると、面白かったです。
虚無な雰囲気が、蜷川実花さんの色使いでうまく表現されていましたし、
俳優の魅力がイキイキと描かれていました。
ただ、沢尻さんの良さは、あまり表現できていなかったのかもしれません。
「気合」「やる気」「必死さ」は強く感じたのですが、
それが前面に出過ぎてしまい、演技を覆い隠してしまっているように思いました。
強く、ガンガンと責める内容ばかりではなく、
時折「静」の演技を含めた方が、より怖さを表現できたのでは?と。
この沢尻さんの演技が、薬のチカラを持って表現したのではないことを、願うばかりです。
アメリカの作品。
「音を立ててはいけない!」という、ホラー映画です。
相手は、エイリアン的なバケモノ。
戦うのは、とある一家。
バケモノは、すぐれた聴覚を持ちながらも、視覚や嗅覚はなく、
音さえ立てなければ、見つからずに過ごすことができる、という設定です。
でもね、人が生活をする上で、「音を立てない」ことがどれほど難しいのか、
嫌と言うほど突きつけられるんですよ。
歩くだけで物音ってしますよね。
食べなければいけないし、コミュニケーションだって取らなければいけない。
しかも、一家の母親は身重で、出産を控えているではありませんか!
出産時の痛みを、ひと言も発することなく耐え抜くなんて、無理!
それに、生まれてきた赤ちゃんは、絶対に泣く!絶対に。
そんな「大きな課題」を抱えたまま、
日々の葛藤があり、苦しみがあり、問題が発生し......と、息をもつかせぬストーリー展開が続きます。
見ているこちらまで、音をたてないように......と気遣いつつの視聴となること必至!
アメリカのホラー映画って、スクリームあってこそだと思うんですよ。
日本のホラー映画が息を飲むタイプの怖さであるのに対し、
アメリカのホラー映画は、発散型とでも言えるくらい、登場人物全員、叫びます。
だからこその、「クワイエット・プレイス」に漂うサイレント感が恐ろしい!
ラストに向け、愛情、成長、強さが感じられる内容となっています。
今までになかったホラー映画。
これは、オススメです!
元々は、マンガ作品。
2015年、映画化されました。
ちなみに、マンガは読んでいません。
映画作品として、とても面白かったですね。
サジ加減が絶妙、という感じ。
ストーリーは、ひと言でいえば、高校生男子のサクセスストーリー。
なんとなく高校生活を過ごし、なんとなく進学を希望~という日々から一変、
辛いけど、夢と自信と挫折に満ちた、充実した日々を手に入れる、という感じ。
で、観ていて、とてもいいなと感じたのが、サクセスの分量。
多すぎないのです。
適切。
このぐらいの努力をして、この成功、うん、納得......という感じ。
いや、もちろん、誰もがその道を歩めるわけではないですよ。
生まれ持った才能や周りのサポートもコミコミで、恵まれていた場合に限り、です。
ま、そりゃあね、映画なので、そこはリアルを追求しても仕方ないですからね。
過去、夢いっぱいの、あり得ないサクセスストーリー、いろいろありました。
中でも記憶に残るのは、マイケル・J・フォックス主演の「摩天楼はバラ色に」。
あり得ない展開ばかりで、すごくワクワクするお話し。
好きでしたね。
ただ、あれは、あの時代だったからこそ。
というわけで、「バクマン。」は、絶妙なサクセスストーリーでマル!
W主演の、佐藤健さん、神木隆之介さんはじめ、
染谷将太さん、桐谷健太さん、宮藤官九郎さんと、演技派揃いだったのも良いポイント。
楽しめた映画でした。
1953年、アメリカの作品。
主人公のドン・ロックウッドが、雨の中で楽しそうに歌い・踊るシーン、有名ですよね。
私自身、このシーンだけ知っていて、どんな内容か知らずに観たんです。
きっと、恋愛映画なんだろうな~と。
確かに恋愛も絡みます。
しかし、土台となっているのは映画の移り変わりについて。
サイレントからトーキーへと変わる映画業界。
それに戸惑う人と喜ぶ人。
変化することが何をもたらすのか。
そんな内容が、オモシロおかしく描かれながら、そこに恋愛のエッセンスが加わる、という内容でした。
観ていて驚いたのは、みなさん、なんて器用なんだろう!ということ。
ダンスがスゴイ!
歌もすごい!
作り込まれたヘアスタイルもステキ!
現代とは、世の流れも考え方も何もかもが違う時代なので、そんな両者を比較することは難しいのですが、それでも敢えて言うなれば、昔の映画作りはより丁寧だな、という印象です。
観ていて、おもしろい。ワクワクする。
そんな作品。
名作と言われるには、理由がある!
ひしひしと感じました。