有村架純さん主演のドラマ。
今までのイメージとは異なり、サバサバとしたかっこいい感じの女の子を演じています。
このドラマ最大の特徴は、内容の随所に"コロナ禍"である現状を感じること。
セリフや行動にメッセージ性を持たせ、視聴者に考えて欲しいことが強く伝わってきます。
もちろん、決してメッセージ性だけの説教臭い内容ではありません。
小池栄子さんの熱演による笑いどころはちゃんと用意されていて、楽しめます。
不謹慎だと言われることのないよう、とても良く考えられたドラマだと感じます。
今の日々が辛くても、ドラマを見た後はちょっと元気に。
そんな作品ではないでしょうか。
原作は、柴門ふみさん原作のマンガ作品。
女性週刊誌に連載されていたというだけあって、内容は結構ドロドロです。
失楽園のような、分かりやすい「そういうシーン」は無いものの、でも、だからこそ思いがより熱く燃え滾っている様子が描かれていて、ヒヤリとします。
とはいえ、すごく面白い。
不倫を仕掛けるクセに、家庭は壊さないよう手を尽くしてくれる阿部サダヲさん。
旦那に不倫され、捨てられ、やっと新たな恋をし始めたものの、息子の反応に怯える木村佳乃さん。
年下の部下に言い寄られ、避けきれず、不倫へ走る吉田羊さん。
もう、他にも魅力的な俳優陣がズラリ。
この俳優陣だからこそ、不倫ドラマながらイヤなイメージを植え付けることなく、進行できているのかもしれません。
結末はどうなるのか。
その着地が気になる作品です。
田中圭さん主演のドラマ。
鈴木おさむさん脚本のオリジナルなので原作がなく、先が読めないのが魅力。
30分という放送枠も、短いが故にジェットコースター的でマル。
今季、なかなかのオモシロドラマだと思います!
スクールものなので、教訓的な内容なのかと思っていました。そして、そのテの話しは苦手なので、見ないつもりでいたんです。が、娘の「面白いよ」の一声で初回だけでも見てみようかと思い。それが大当たりだったというわけ。
先生が嫌いな生徒、それに相対する先生。構図は、今までのスクールものと同様です。
でも、生徒に物事の道理を説き、導き、改心させ、「先生ありがとう!」という流れにはならないのが、このドラマ。それよりも、生徒の弱点を見つけ、完膚なきまでに叩き潰し、歯向かえないようにしていきます。1週に一人ずつ。
ただ、それだけではないのが、このドラマの面白いところ。
なんと、担任である田中圭をサポートしている副担任、山田裕貴が裏ですべてを取り仕切っているんですよ。プラス、それだけでなく、その他もろもろたくさんのことがこの方に繋がってきまして、これがまた面白い。
田中圭さんと言えば、明るく、元気で、それだけが取り柄なキャラクターとしてドラマで描かれることが多かったのですが、今回はダークで何を考えているのか見せない部分、すごくいいなと思います。イメージと異なるからこその怖さ、でています。
あと、山田裕貴さんもうまいですね。すごい。これから、この人が出ているドラマはチェックしなければ!と思っています。
それともう一人。私の大好きな松本まりかさんも、田中圭さんの彼女役として出ているのですが、初回ですぐに入院してしまったので、出番は少なめ。今後、出てくるのか?ここ、楽しみな部分でもあります。
まだまだ続きそうなこのドラマ。
見ていて本当に良かった。オススメです。
お正月の二夜連続ドラマです。
主演は木村拓哉さん。
教場とは、警察官になるための学校のこと。
そこで過ごされる警察官候補生の日々が、描かれていました。
今回とても素晴らしいと感じたのが、脇を固める若手俳優陣。
「これでもか!」と勢ぞろいしており、見ごたえ抜群でしたね。
演技力の光る俳優がこんなにもいるなんて、
今後のドラマ界が楽しみです。
内容は、いわゆるキムタクドラマ感が少々残るものの、
今までは無かったすごみを身につけておられ、面白いなと感じました。
警察官に対しては、あまりいい感情を抱かない方、多いと思います。
頑張っている姿よりも、
しでかした姿の方が大きく報道されてしまうせいかもしれません。
でも、カラダを張って頑張っておられる警察官はたくさんおられます。
それに、そんな警察官を育て上げる人がいることもまた、今回知ることができました。
私がこう思うから、こんな情報元があったから、こうなのだろう。
と決めつけることは、危険なのかもしれません。
一般には知られていない部分がある。
もしかしたら、いや確実に、知られていないことの方が多いのだということを、
意識した上で生活をすることが、大事なのだと思うきっかけとなりました。
原作はマンガのこの作品。
マンガも少し読んだことありまして、
とても魅力的なお話だったので、楽しみにしていたドラマです。
ドラマの中で出てきた言葉、
「空気は読むものじゃなくて、吸って吐くもの」
が、秀逸ですね。
このドラマ、このひとことに現れされています。
空気を読んで、読んで、読んで、疲れて、
人生のお暇が欲しくて、何もかもを捨てたけれど、
お暇中にも困ったことは次々と起こってしまいます。
結局は、自分自身が変わらないとどうにもならない。
困ったことの片づけ方を学んでいくのが、大人というもの。
でも、だからといって、そのたびに疲れ果てていては意味が無くて、
どうすれば疲れることなく、片づけられるのか。
上手に人生の波を超えていけるのか。
いま、疲れを感じている大人たちに見て欲しい。
そんなドラマ。
とてもいい作品だったと感じます。