2022年7月31日 01:00
2020年春、新型コロナウイルスの拡散防止策としての緊急事態宣言を受け飲食店は休業や時間短縮を余儀なくされました。
こんな事態に私の執った飲食事業での作戦は、中途半端なことは全て止めて大胆な施策を積極的にとりました。
タイミング良く以前から計画していた外壁や内装工事の時期と重なったこともあり、営業を金・土・日曜日の週3日のみとして閉店時間も2時間早くしました、これを2ヶ月間行い並行してテイクアウトサービスを導入しました。
これによって何が起きたかというと、月次の売り上げは当然半減しましたが仕入れやアルバイトの人件費などの運用コストが大幅に下がりました、また水道光熱費も半減しました。
家賃についても、大家さんに給付金が出るように申請代行を行ってあげる見返りに家賃を半額にしてもらい、大家さんも損失が出ないようにしました。
この結果、売り上げは半減するも大幅な赤字を回避できたのです、また赤字分は営業時短協力金などでカバーできたのです。
これを発想する際に考えたのが、入客数が金~日曜日に集中しているという過去のデーターです。
店そのものが広い為に開けておくだけで電気代が嵩み人件費も半端ではありません、またお客様が来ない日でも店を開けるだけで食材は常に用意する必要があります。
こういった無駄が週3日営業にすることで一切無くなり、メリハリのある営業を行えることができたのです。
また、固定給の人には店の内外の隅々まで大掃除を行ってもらいました、在庫や備品で埋まっていた事務室や更衣室はガランとして数名分の執務スペースを確保できるようになりました。
普通はマイナス状況の時には売り上げが下がらない方法を必死に考えます、でも私は逆に売り上げを大幅ダウンさせても利益率が落ちない方法を考えたのです。
年明けから忙しくて殆ど休みを取れなかった従業員も、久々に充分な休みを取って元気になりました。
お店の内外も綺麗になり気分も爽やかです、そして緊急事態宣言解消後はこれまで週休1日だったのを2日にしてしばらく様子見しました。
やる時は集中して休む時はきっちり休む、この大胆な割り切り戦法が功を表したようです。
何事も「結果良ければ全て善し」なのです、「ビジネスの成功とは結果次第」とはこういうことを指していうのです。
結果を出せない人に限って「お客様を大事にする」などと言い訳がましいことを言い、だらだらと営業を続けるのです。
結果が出なくて泣くのは従業員であり、その結果においてお客様の期待を裏切り本当に迷惑をかけてしまうことになるのです。