2022年6月14日 01:00
利益を今より上げたければどうしますか?
「売り上げ-(原価+経費)=利益」ですから、売り上げが一定なら「原価」や「経費」を落とすしか手はありません。
でも、本当にそうでしょうか?
私なら「原価」はできるだけ低く抑えることを検討しますが、「経費」は逆に今よりも多く使う方法を検討します。
「原価」とは商品仕入れや商品を製造するコストで、製造に関する外注加工費も入ります。
「経費」とは家賃や営業に係る人件費などで、つまり会社を維持し売り上げを上げるための必要経費です。
したがって「経費」というのは売り上げを上げるための原資です、これを落としてどうして売り上げを伸ばせるでしょうか?
500万円の売り上げを全くお金を使わずに上げるのと、500万円を使って1000万円の売り上げを上げるのと、同じ500万円の利益を上げるのにはどちらが容易いでしょうか?
同じ500万円という「利益」を得るには、原資となる「経費」を抑えては、売り上げが上がらずに結果「利益」も出せないのです。
赤字になると、誰もが「経費」を削減することを考えがちです。
「原価」は可能な範囲で落とすことは常道ですが、売り上げを上げるための「営業経費」や「人件費」は逆に増やすように考える、これが強い経営者マインドなのです。
そして、協力してくれる人には惜しみなくお金を使うことです、これがあらゆる方向から形を変えて数倍にもなって戻ってきます。
ビジネスで成功するには「お金を使ってそれ以上のお金を得ること」、これ以外の何物でもありません、これがビジネスの基本中の基本なのです。
そして、資金繰りと家計簿を混同しないことです。
資金繰りは必要な費用が足りなければ得る方法を模索する思考で、家計簿は逆に足りなければ使わない方法を模索する思考だからです。
経営者がもっともやってはいけないことが、経営を家計簿感覚で行うことです。
儲からない会社の経営者はこれをやってしまうのです、だからさらに儲からないのです。
お金を得たいのならお金を使うことです、これが未来の利益への投資という行為そのものです。
もっとも有益な未来の利益への投資は、稼ぐ方法の学びと即決有益事項の享受です。
ここにお金を払えない人にどんな有益な教えを行ったところで、それは究極の意味のない無益な時間となるでしょう。
そして、人は無益なことに時間もお金も使いません。
多くを学びとりたいのなら、先ずは教える人の時間を有益な時間にしてあげることを一番に思考しなければいけないのではないでしょうか?
その人はどんな話が聞きたくて、そしてどんな時間の過ごし方を有益と感じているのでしょうか?