2022年6月12日 01:00
アルバイトや派遣など非定期雇用者数が全労働者の40%を越えました、その非定期雇用者の中心年齢層はバブル崩壊直後の就職大氷河期に社会人となった人たちです。
その人達の生活状況が調査機関によって明らかにされていますが、このほとんどの人の年収が250万円前後で家族を伴い実家を住居として何とか凌いでいるということです。
これも長続きはしないと調査では報告されています、今度は親の高齢化によって親からの支援は期待できないばかりか親の面倒を見なければならないケースも増え、更なる生活状況が困窮してくるとの予測が出ています。
各種のセーフティネットでの支援策も、最後の砦は「生活保護」しかないという状況になっているのです。
一方で就職先が無いならと早期に起業して、上場企業や業界大手企業に成長した企業経営者もこの年齢層には多数いることも確かで、まさに早期の決断が明暗を分けた形となっています。
生まれた時代が悪いのか?
いえ、景気は万人に平等に齎されるファンダメンタルズです、どんな場合でも全てが自身が過去に選択した結果が今の状況だということです。
ちなみに、私の大学卒業当時は世にいうオイルショックの真っただ中で、紙や洗剤が日本から見事に消えた地獄絵のような時代です。
私も多分にもれず、就職先が無いなら親の脛を齧ろうと実家に戻りぼんやりしていました。
ところが、ある日高校時代の先輩から「工学部ならうちの会社に来い」とお誘いがかかったのです。
その会社は現在ITの上場企業です、当時はソフトウェア技術者がほとんどいない時代で「拾ってもらった恩に応える」という思いだけで不休不眠でIT技術を磨き我武者羅に仕事に没頭しました。
そして、気が付けば2年も経たずにソフトウェア開発部のプロジェクトリーダーにまでのし上がっていました。
その2年後、通信系ソフトウェア開発の実績を買われ外資系企業にヘッドハンティングされました。
契約時に月収かと思ってサインしたら、何とこれが週給だったのです。
勘違いでの契約は、結果的に年収が5倍近くに跳ね上がり、世界各国にある海外拠点で勤務し2年後に起業して現在に至ります。
この間、何度も「世界初!」の核心技術商品を連発しました、多くは今だにネットをググれば特許情報と共に多数出てきます。
人生何処で何が起きるか解りません、その全てが自身の判断や行動の結果なのです、それが最悪の状況でも最高の状況でもです。
今の状況が好ましくないなら先ずは軌道修正ありきです、その原因がなければ結果も伴わないのは至極当然のことです。
そして、一度下した自分の判断に対しては何が起きようが、どんなに理不尽な事ても全力で取り組むことです、それが更に未来を明るくしていくのです。
全ての今は過去の自己責任です、過去の失敗や無駄になったことも全てを忘れ開き直って前向きに全力で取り組むことしかありません。
自分の未来を変えるのは、今この瞬間の自分でしかないのです。
最後に正直に言うと、生活の為だけだったら「志し」や「理念」などは形骸化するだけなので有益に機能しません、自己擁護の為のプライドと共に早期に捨てた方が身の為です。
今の状況を変えるのに必要なのは、「自分自身や生活環境を何としても変えてやる!」という執拗なまでの執念と覚悟だけです。